いな‐ずま【稲妻/電】
《稲の夫(つま)の意。稲の結実期に多く起こるので、これによって稲が実ると考えられていた》 1 空中電気の放電によって生じる電光。また、それが雲に反映したもの。稲光(いなびかり)。稲魂(いなだま)...
いなずま‐がた【稲妻形】
1 稲妻の形を折れ曲がった直線で図案化した模様。紋所にも用いる。 2 左右交互に曲がった形。ジグザグの形。「十四人は、詞(ことば)もなく、—に焼跡の町を縫って」〈鴎外・大塩平八郎〉
いなずま‐びし【稲妻菱】
「稲妻形1」を菱形に描いた文様。また、その紋所。
いな‐ほ【稲穂】
1 《「いなぼ」とも》稲の穂。《季 秋》「草花と握り添へたる—かな/一茶」 2 紋所の名。稲の穂を図案化したもの。
いね【稲】
1 イネ科の一年草。実が米で、広く主食とされ、水田や畑で栽培し、畑に作るものは陸稲(おかぼ・りくとう)とよばれる。インドまたは東南アジアの原産。日本では先史時代から栽培。高さ約1メートル。多く、...
いり‐やまがた【入山形】
1 紋所の名。「入」の字を山形に図案化したものを、二つ左右から打ち違えたもの。 2 遊女の等級の記号に1を用いたもの。吉原細見(よしわらさいけん)に使用。
うち‐わ【団扇】
《「打ち羽」の意という》 1 あおいで風を起こす道具。ふつう、細く削った竹の骨に紙や絹を円形に張って作る。《季 夏》「もてなしの—の風のやや及ぶ/汀女」 2 軍配団扇(ぐんばいうちわ)のこと。 ...
うめ‐ばち【梅鉢】
紋所の名。一重の梅の花を正面から見た形を図案化したもの。剣梅鉢・星梅鉢などの種類がある。
うら‐うめ【裏梅】
1 「梅3」に同じ。 2 紋所の名。梅の花の裏面を図案化したもの。
うら‐ぎく【裏菊】
菊の花を裏から見た形の図案。紋所・衣服の模様、鎧(よろい)の飾り金具などに用いる。