まがい【紛い/擬い】
1 見分けのつかないほどよく似せてあること。また、そのもの。まがいもの。名詞の下に付いても用いられる。「—の真珠」「詐欺—の手口」 2 (多く「まがいもない」の形で)まちがいないこと。「—もなく...
まがい‐おり【紛い織(り)】
他の原料を用いて本物に似せて織ること。また、その織物。特に、近世前期、京都の西陣で唐織(からおり)をまねた帯地。
紛(まが)いもな・い
⇒紛い2
まがい‐もの【紛い物/擬い物】
本物と見分けがつかないほど、よく似せてつくってある物。にせもの。模造品。イミテーション。「—のダイヤ」「—をつかまされる」
まが・う【紛う】
[動ワ五(ハ四)] 1 他のものとよく似ていてとりちがえる。現在では連体形のみが用いられ、一般には「まごう」と発音されることが多い。「海かと—・うばかりの大湖」 2 入り乱れる。「梅の花散り—...
まご・う【紛う】
[動ワ五(ハ四)]⇒まがう
紛(まが)う方(かた)な・い
まちがえようがない。確かである。まごうかたない。「—・い母の声」
まが・える【紛える】
[動ア下一][文]まが・ふ[ハ下二] 1 他のものとよく似ていてとりちがえさせる。「道ゆく悪太郎の悪戯(いたずら)と—・えてなるべし」〈一葉・十三夜〉 2 まぜて区別がつかなくさせる。入り乱れさ...
まがよ・う【紛よふ】
[動ハ四]物にまぎれてはっきりしないさまである。「籬(ませ)なくは何をしるしに思はまし月に—・ふ白菊の花」〈山家集・上〉
まがわ・し【紛はし】
[形シク]《動詞「まがう」の形容詞化》見分けがつけにくい。まぎらわしい。「—・しや花吸ふ蜂の往き還り/園風」〈猿蓑〉