はつ‐ぐさ【初草】
1 春の初めにもえ出る草。若草。「—のなどめづらしき言の葉ぞ」〈伊勢・四九〉 2 幼い子などのたとえにいう。「—のおひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」〈源・若紫〉
はつ‐もとゆい【初元結】
1 元服のときに、髪の髻(もとどり)を結ぶのに用いる紐(ひも)。公卿は紫の組紐を使った。転じて、元服すること。「いときなき—に長き世をちぎる心は結びこめつや」〈源・桐壺〉 2 元服のときに髪を結...
はとば‐いろ【鳩羽色】
鳩の羽のような、黒みがかった薄い紫色。
はとば‐ねずみ【鳩羽鼠】
紫色をおびたねずみ色。
はな‐ぎんちゃく【花巾着】
花虫綱ハナギンチャク目の腔腸動物の総称。海底の砂泥中に半ば埋もれて生活する。イソギンチャクに似るが大きく、触手が内外二段に並ぶ。体色は紫色・紅色など。
はな‐ごろも【花衣】
1 桜襲(さくらがさね)の衣。表は白、裏は紫または二藍(ふたあい)のもの。 2 花見に着る晴れ着。花見の衣装。《季 春》 3 華やかな衣。「いろめく—、げにおもしろき有様なり」〈仮・恨の介・上〉
はなさき‐がに【花咲蟹】
タラバガニ科のヤドカリ。甲幅約12センチで暗赤紫色。体表のとげは大きく、歩脚は太く短い。北海道以北に分布し、花咲半島(根室半島)近海に多い。食用。《季 秋》
はな‐しのぶ【花忍/花荵】
ハナシノブ科の多年草。九州の山地に自生し、高さ約90センチ。葉は羽状複葉で、小葉は披針形(ひしんけい)。夏、青紫色の花を円錐状につけ、浅い鐘形で先が五つに裂けている。
はな‐しょうぶ【花菖蒲】
アヤメ科のノハナショウブから改良した園芸種。葉は剣状で中脈が隆起する。5、6月ごろ、紫色・白色・絞りなどの大きな花を開く。江戸時代から改良が始まり、品種が多い。栽培地は4〜9月に水があり、他は乾...
はな‐ずおう【花蘇芳】
マメ科の落葉低木。葉は心臓形。春、葉より先に、赤紫色の蝶形の花が密生して咲く。中国の原産。《季 春》