このえ‐づかさ【近衛府】
1 「このえふ」に同じ。「—にてこの君の出で給へるに」〈枕・一二〉 2 近衛府の官人。「—、いとつきづきしき姿して、御輿(みこし)のことども行ふ」〈紫式部日記〉
こ‐はまぎく【小浜菊】
キク科の多年草。太平洋岸の岩上に自生。高さ15〜30センチ。葉は切れ込みのある広卵形。秋から冬、白い頭状花をつけ、のち紅紫色に変わる。
こぶ‐だい【瘤鯛】
スズキ目ベラ科の海水魚。全長約1メートルに達する。体は側扁し、体色は紫赤色。成熟した雄では前頭部が突出して大きなこぶとなる。寒鯛(かんだい)。
こぶな‐ぐさ【小鮒草】
イネ科の一年草。あぜや原野に生え、高さ30〜40センチ。葉は卵形で基部は茎を抱く。秋、淡緑または赤紫色の花穂をつける。八丈島では黄八丈の染料に用いる。かいなぐさ。かりやす。あしい。
こま‐くさ【駒草】
ケシ科の多年草。高山に生え、高さ8〜15センチ。葉は細かく切れ込む。夏、数個の紅紫色の花を下向きに開き、花の形が馬の頭に似ている。高山植物の女王といわれる。《季 夏》「—に石なだれ山匂ひ立つ/碧梧桐」
こま‐つなぎ【駒繋ぎ】
1 馬をつなぎとめること。また、そのためのもの。こまとどめ。こまとめ。 2 マメ科の草状の低木。山野に生える。高さ60〜90センチ。葉は楕円形の小葉からなる羽状複葉。夏から秋、紅紫色の花を総状に...
こま‐ひき【駒牽き/駒引き】
《「こまびき」とも》 1 馬を引くこと。また、その者。 2 平安時代、毎年4月に、天皇が群臣とともに武徳殿において、馬寮(めりょう)の馬を御覧になる儀式。5月の騎射に備えたもの。 3 平安時代、...
こ‐むらさき【小紫蝶】
鱗翅(りんし)目タテハチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約7センチ。翅に濃い紫色の光沢があり、黄・白・黒の紋が散在する。幼虫はヤナギ類の葉を食べる。九州以北に分布。《季 春》
こ‐むらさき【濃紫】
濃い紫色。赤みが少なく、ほとんど黒または紺に見える紫色。三位以上の袍(ほう)の色などに用いた。深紫。
これ‐ら【此れ等/是等】
[代]近称の指示代名詞。 1 「これ」の複数形。 ㋐話し手の側に属する事物についていう。「今ここに—の問題がある」「—は私の収集品です」 ㋑この人たち。「—には劣りなる白銀(しろがね)の箔を」〈...