ご‐いし【御倚子】
朝廷の儀式のとき、束帯姿の天皇が着座した、いす。普通は紫宸殿(ししんでん)と清涼殿の殿上の間とに置かれた。
ご‐かせん【五歌仙】
⇒梨壺(なしつぼ)の五人
上東門院彰子に仕えた五人の女流歌人。赤染衛門(あかぞめえもん)・和泉式部・紫式部・馬内侍(うまのないし)・伊勢大輔(いせのおおすけ)。
ごか‐の‐しらべ【五箇の調べ】
琴(きん)の5種類の弾き方。また、その調子。掻手(かいで)・片垂(かたたり)・水宇瓶(すいうびょう)・蒼海波(そうがいは)・雁鳴(がんめい)の五つ。筑紫箏(つくしごと)でもいう。
ごくらくちょう‐か【極楽鳥花】
ゴクラクチョウカ科の多年草。高さ約1メートル。葉は根生する。花茎の先に鳥のくちばし状の仏炎苞(ぶつえんほう)をつけ、苞内に、橙黄色の萼(がく)と紫青色の花びらをもつ花を数個つける。南アフリカの原...
ご‐ご【御後】
1 神・天子・神殿・宮殿などを敬って、その後ろをいう。 2 紫宸殿(ししんでん)の賢聖障子(けんじょうのそうじ)の北側の広廂(ひろびさし)のこと。 3 神社に参拝するとき、神殿を回って背後から祭...
ご‐さい【五彩】
1 青・黄・赤・白・黒の五つの色。また、多種の色。五色(ごしき)。 2 中国宋代(金代)を起源とし、元代に完成した上絵付け、およびその陶磁器。白磁または白釉陶(はくゆうとう)に赤・青・黄・緑・紫...
ごしき‐えび【五色海老】
イセエビ科の甲殻類。房総以南の岩礁の多い海にすむ。体長約30センチになり、頭胸甲のとげはイセエビより数が多くて長い。体色は暗紫褐色で、白や緑色の縞模様がある。食用。
ごしきせいがい‐いんこ【五色青海鸚哥】
オウム科の鳥。全長28センチくらい。背と尾・翼が緑、くちばしと胸が赤、腹が紫、頭が青の派手な羽色をしている。オーストラリアに分布。
ご‐す【呉須】
1 磁器の染め付けに用いる鉱物質の顔料。酸化コバルトを主成分として鉄・マンガン・ニッケルなどを含み、還元炎により藍青色ないし紫青色に発色する。天然に産した中国の地方名から生まれた日本名で、現在で...
ごとう‐びじゅつかん【五島美術館】
東京都世田谷区にある美術館。五島慶太の収集品を中心として昭和35年(1960)開館。古写経、書跡、工芸品などのほか、国宝「源氏物語絵巻」「紫式部日記絵巻」を所蔵する。