さ‐すれ‐ば【然すれば】
[接]《副詞「さ」+サ変動詞「す」の已然形+接続助詞「ば」から》 1 そうであるから。「奥さまの外出嫌いは持前とやら、—是も隠居さまのせいではあるまじ」〈逍遥・細君〉 2 それなら。「不備な点が...
しょう‐とう【昇等/陞等】
等級が上がること。昇級。「例の—の一件はまだ何(どち)らとも決まらないか」〈逍遥・細君〉
すれ‐すれ【擦れ擦れ】
[名・形動] 1 触れそうになるくらい近づいていること。また、そのさま。「床—の高さまで、水がきた」「水面—に飛ぶ鳥」 2 限界をもう少しで越えそうなこと。また、そのさま。「発車時間に—で間に合...
ちゅう‐ろう【中老】
1 50歳ほどの年ごろ。また、その人。「—の品の好い細君は」〈花袋・田舎教師〉 2 武家の職名。 ㋐鎌倉・室町時代、引付衆(ひきつけしゅう)のこと。 ㋑豊臣時代、五大老・五奉行の中間にあって政務...
とう‐ぶん【等分】
[名](スル)等しい分量に分けること。また、その分量や割合。「残りを三人で—する」「五十嵐と細君の顔を—に見る」〈虚子・俳諧師〉
にゅう‐きょう【入京】
[名](スル)地方からみやこへはいること。にゅうけい。「新しい細君を迎えるために—したのである」〈漱石・行人〉
ふう‐かん【諷諫】
[名](スル)遠まわしに忠告すること。また、その忠告。「細君の顔には多少—の意が現れていた」〈漱石・道草〉
ふく・する【服する】
[動サ変][文]ふく・す[サ変] 1 言われたとおりにする。従う。服従する。また、従わせる。「上長の命に—・する」「そうした論理は決して細君の心を—・するに足りなかった」〈漱石・道草〉 2 ある...
へる【綜る】
[動ハ下一][文]ふ[ハ下二]縦糸を、織る長さにそろえて機(はた)にかける。「二十五六の櫛巻の細君が、頻りにそれをへて居た」〈花袋・田舎教師〉
まげ‐こ・む【曲げ込む】
[動マ五(四)]品物を質入れする。「細君の著替を一枚質屋に—・ませて」〈虚子・俳諧師〉