けっ‐こう【結構】
[名](スル) 1 全体の構造や組み立てを考えること。また、その構造や組み立て。構成。「布置—」「法則を設けて物語を—するは」〈逍遥・小説神髄〉 2 もくろみ。計画。「基房亡(ほろぼ)すべき—...
結構(けっこう)毛(け)だらけ猫(ねこ)灰(はい)だらけ
たいへん結構だ、の意をふざけていう言葉。
けっこう‐しゃ【結構者】
「結構人」に同じ。「よしよし、今は是まで。—も事による」〈浄・国性爺〉
けっこう‐じん【結構人】
1 好人物。お人よし。「根は—で娘を犠牲(くいもの)にしようという悪気はないが」〈魯庵・破垣〉 2 馬鹿正直な人。
けっこう‐ずくめ【結構尽くめ】
[名・形動]すべて申し分のないこと。よいことばかりであること。また、そのさま。「—なお話」
けっこう‐だて【結構立て】
好人物らしく振る舞うこと。「ええ、言ひ甲斐なし。—も事による」〈浄・蝉丸〉
結構(けっこう)は阿房(あほう)の唐名(からな)
人がよすぎるのは、ばかと同じことだということ。
結構(けっこう)を尽(つ)く・す
ぜいたくを尽くす。「五十年忌の法事をいとなみ、旦那寺を招待し、—・す」〈黄・見徳一炊夢〉