なんばん‐え【南蛮絵】
桃山時代前後にポルトガル人やスペイン人がもたらした西洋画。また、それを模倣して描いたキリスト教的題材の絵画や、西洋風俗画。蛮絵。
にがお‐え【似顔絵】
1 ある人の顔に似せて描いた絵。 2 浮世絵で、面貌(めんぼう)・姿を似せて描いた役者絵・美人画など。
にしき‐え【錦絵】
多色刷りの浮世絵版画。明和2年(1765)絵師鈴木春信を中心に彫り師や摺(す)り師が協力して創始した、錦のように精緻(せいち)で美しい版画。浮世絵の代名詞ともなった。江戸絵。東(あずま)錦絵。→浮世絵
にせ‐え【似絵】
平安末期から鎌倉時代に流行した大和絵様式の肖像画。特に面貌(めんぼう)を写実的に描く。藤原隆信に始まり、その子信実によって大成された。代表作に信実の「後鳥羽上皇像」がある。
ぬり‐え【塗(り)絵】
紙に絵の輪郭だけが描かれたもの。これに色を塗って遊ぶ。
はく‐え【箔絵】
漆工芸の技法の一。漆で模様を描いた上に金銀箔を置き、乾いたあとにぬぐって模様の部分だけに箔を残すもの。あらかじめ菱形(ひしがた)・短冊形などに切った金銀箔を貼(は)るものをもいう。
はけ‐え【刷毛絵】
刷毛で描いた絵。
はしら‐え【柱絵】
1 寺院などの柱に描かれた絵。 2 浮世絵版画、特に錦絵で、横12〜13センチ、縦約70センチの判型のもの。柱に掛けて装飾とする。鳥居清長などが多く描いた。柱隠し。
はめ‐え【嵌め絵】
⇒ジグソーパズル
はり‐え【貼(り)絵/張(り)絵】
切ったりちぎったりした色紙や布などを、台紙にはってつくる絵。また、そのような技法。