かげ‐え【影絵/影画】
1 手・切り抜き絵・人形などを、灯火によって壁や障子などに映し出して見せる芸。また、その絵。影法師。 2 影人形のこと。
かじかわ‐まきえ【梶川蒔絵】
江戸幕府の御用蒔絵師の梶川家代々の作品。彦兵衛・久次郎らが名手として知られ、特に印籠蒔絵にすぐれていた。
かせん‐え【歌仙絵】
三十六歌仙などの肖像を描き、これにその代表的な和歌を書き添えたもの。鎌倉時代、似絵(にせえ)の一ジャンルとして最も盛行し、佐竹本三十六歌仙絵巻などが代表作。
かち‐え【勝(ち)絵】
1 勝負事や競技のようすなどを描いた絵。 2 春画のこと。出陣する武士が具足櫃(ぐそくびつ)に入れておくと必ず勝つとの俗信があった。
かみがた‐え【上方絵】
京坂で刊行された浮世絵版画。江戸の特産であった版画を江戸絵とよぶのに対していう。役者絵が多い。大坂絵。→江戸絵
から‐え【唐絵】
本来は、中国伝来の絵画および日本で中国の事物を画題とした絵画。大和絵(やまとえ)に対していう。鎌倉後期からは、宋元画およびその影響による新様式の日本画をもさした。
からすまる‐まきえ【烏丸蒔絵】
桃山初期から、烏丸で製造された漆器。
かわり‐え【替(わ)り絵/変(わ)り絵】
紙にかいた絵が、折り方や畳み方によっていろいろに変わるようにしたおもちゃ。
かんばん‐え【看板絵】
客を寄せるため、看板にかいた絵。
ガラス‐え【ガラス絵】
ガラス板の裏面に不透明絵の具で描き、表面から見る絵。ヘレニズム時代にはじまり、1500年ごろ、ドイツ・イタリア・スペインで流行。奉納画・祈祷(きとう)画・メダルに用いる。日本では、江戸後期に流行した。