きく‐の‐きせわた【菊の被せ綿】
陰暦9月9日、重陽(ちょうよう)の節句に行われた慣習。前夜、菊の花に霜よけの綿をかぶせ、その露と香りを移しとって、翌朝その綿でからだをなでると、長寿を得るといわれた。きせわた。きくわた。《季 秋》
きく‐の‐わた【菊の綿】
「菊の被(き)せ綿」に同じ。
きせ‐わた【着せ綿/被せ綿】
1 物の上にかぶせてある綿。 2 「菊の被(き)せ綿」に同じ。 3 シソ科の多年草。山地・丘陵地の草原に生え、高さ60〜90センチ。全体に毛がある。葉は卵形。8、9月ごろ、茎上部の葉の付け根に、...
きぬ‐わた【絹綿】
くず繭からつくる真綿(まわた)の一種。防湿・保温性などに富む。《季 冬》
き‐もめん【生木綿】
織りあげたままでさらしてない木綿。
き‐わた【木綿】
1 パンヤの別名。 2 もめんわた。繭(まゆ)から作る真綿(まわた)に対していう。綿花(めんか)。
くり‐わた【繰(り)綿】
綿繰り車にかけ、種の部分を取り去っただけの、まだ精製していない綿。
げん‐めん【原綿】
綿織物の原料にする綿花。
こきん‐わた【古今綿】
江戸時代、延宝(1673〜1681)から宝永(1704〜1711)のころに流行した綿帽子の一。前額からほおにかけ、あごのところまで包む。頰包み。古今帽子。
こそで‐わた【小袖綿】
綿入れの長着・羽織などに入れる綿。青梅綿。