うち‐お【打(ち)緒】
⇒打ち紐(ひも)
お【緒】
1 繊維をよった細長い線状のものの総称。糸やひもなど。「堪忍袋の—が切れる」 2 履物につけて足にかけるひも。鼻緒。「下駄(げた)に—をすげる」 3 楽器や弓に張る糸。弦(げん)。「琴の—」 4...
弟(おと)は血(ち)の緒(お)
末の子は親と血が最も近いから、最もかわいい。弟は血の余(あま)り。「—といとをしく、あくがれたづね給ひしを」〈浄・十二段草子〉
おびとり‐の‐お【帯取りの緒】
中世以降、佩(は)き緒(お)の異称。
かけ‐お【掛緒/懸緒】
1 冠や烏帽子(えぼし)をあごの下で結び留めるひも。 2 鎧(よろい)の袖につけて肩上(わたがみ)の袖付けの緒につなぎかけるひも。 3 掛け軸や御簾(みす)などを掛けるため、その上部につけてある...
かじ‐お【楫緒】
櫂(かい)や櫓(ろ)を船に取り付ける縄。櫓縄(ろなわ)。「由良のとを渡る舟人—絶え行方も知らぬ恋の道かな」〈曽丹集〉
かぶと‐の‐お【兜の緒】
兜の鉢についていて、あごのところで結ぶひも。忍びの緒。
かわ‐お【革緒】
なめし革で作ったひも。古くは太刀の緒として用いた。
糞(くそ)も味噌(みそ)も一緒(いっしょ)
価値のあるものとないものとの区別がないこと。また、それらを同一に扱うこと。味噌も糞も一緒。「—にして言う」
くみ‐お【組緒】
「組紐(くみひも)」に同じ。