いわれ‐いんねん【謂れ因縁】
いわれと因縁。「いわれ2」を強めた言い方。「石碑の—を探る」
いん‐えん【夤縁】
縁故などの関係。てづる。つて。「葉子との郷里の—で庸三を頼って来たものだったが」〈秋声・仮装人物〉
因果(いんが)は皿(さら)の縁(ふち)
因果のめぐり方は皿の縁を1周するほど速いというたとえ。因果は皿の端(はた)。
いん‐ねん【因縁】
《「いんえん」の連声(れんじょう)》 1 仏語。物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。 2 前世から定まった運命。宿命...
う‐えん【有縁】
1 仏語。仏・菩薩(ぼさつ)などに会い教えを聞く縁があること。「—の衆生(しゅじょう)」⇔無縁。 2 互いにかかわりのあること。地縁・血縁など、深い関係があること。⇔無縁。「この家に—のあるもの...
うす‐べり【薄縁】
布の縁をつけたござ。薄縁畳。
うんげん‐ばし【繧繝縁】
「うんげんべり」に同じ。
うんげん‐べり【繧繝縁】
繧繝錦のへり。また、そのへりをつけた畳や茵(しとね)。うげんばし。うんげんばし。
えに【縁】
《「えん(縁)」の「ん」を「に」で表記したもの》えん。ゆかり。ちなみ。和歌では「江に」に掛けて用いることが多い。「みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひける—は深しな」〈源・澪標〉
えに‐し【縁】
《「えに(縁)」+強意の副助詞「し」から》えん。ゆかり。多く男女間についていう。「われら二人、なんという薄い—であろう」〈藤村・春〉