みみ‐どお・い【耳遠い】
[形][文]みみどほ・し[ク] 1 聴覚が鈍い。耳がよく聞こえない。「年のせいで—・くなる」 2 聞きなれない。聞いても理解できない。「専門的過ぎて—・い話」
みみな‐ぐさ【耳菜草】
ナデシコ科の越年草。道端に生え、高さ15〜25センチ。根元から枝分かれし、茎は暗紫色。茎・葉に毛がある。葉は卵形で、形をネズミの耳に見立ててこの名があるという。春から夏、白い5弁花を開く。若葉は食用。
みみなしほういち【耳無し芳一】
日本の昔話。盲目の琵琶法師芳一が、平家の亡霊に招かれて夜ごと平家物語を語る。心配した和尚が芳一の全身に経文を書いてやるが、耳には書き忘れたため亡霊にちぎり取られる。小泉八雲の「怪談」にも収録。
みみ‐なり【耳鳴り】
実際には音がしていないのに、耳の奥で何かが鳴るように感じられること。頭部外傷・耳の病気・高血圧などの際に現れる。耳鳴(じめい)。
みみ‐なれ【耳慣れ/耳馴れ】
耳なれていること。聞きなれていること。「—にて侍れば、今はじめて、いかにも物を思ひ侍らず」〈源・真木柱〉
耳(みみ)に入(い)・れる
1 情報などを知らせる。「とりあえず—・れておく」 2 聞いて知る。小耳にはさむ。「例会で—・れた話」
耳(みみ)に障(さわ)・る
聞いて不愉快に感じる。また、耳にとまる。「—・る音」
耳(みみ)に◦する
聞く。耳に入ってくる。「気になる話を—◦する」
耳(みみ)に立(た)・つ
聞こえて気になる。耳にとまる。「隣室のテレビの音が—・つ」
耳(みみ)に付(つ)・く
1 聞いた音や声などが気になり、忘れられなくなる。「その歌は今も—・いて離れない」 2 同じ音や声が何度も耳に入って、うるさく思う。「波の音が—・いて眠れない」