耳(みみ)に留(と)ま・る
聞こえてきて、それに注意が向く。また、聞いたことが気になって耳に残る。「捨てぜりふが—・る」
耳(みみ)に挟(はさ)・む
ちらっと聞く。ふと耳に入る。小耳にはさむ。「妙なうわさを—・む」
みみ‐ぬき【耳抜き】
鼓膜の内側と外側に生じた圧力差を解消する方法。鼻を摘み、口を閉じた状態で、鼻から空気をはき出すようにすることで耳へ空気を送る。潜水中や航空機搭乗中などに、水圧や気圧の急激な変化によって、耳が痛く...
耳(みみ)の正月(しょうがつ)
おもしろい話や音楽などを聞いて楽しむこと。耳のごちそう。
みみ‐はさみ【耳挟み】
女性が額髪(ひたいがみ)の垂れ下がるのを耳に挟んで後方にやること。品位のないこととされた。「—をして惑ひおはす」〈宇津保・蔵開上〉
みみはさみ‐がち【耳挟み勝ち】
[形動ナリ]耳挟みをすることが多いさま。なりふりをかまわないさま。「—に美相なき家刀自(いへとうじ)の」〈源・帚木〉
みみ‐はらい【耳払い】
耳あかを払うのに用いる、鳥の柔らかい毛などを柄の先につけたもの。
みみ‐ばや・い【耳早い】
[形][文]みみばや・し[ク]聞きつけるのが早い。早耳である。「—・い人」
みみ‐ふたぎ【耳塞ぎ】
同年齢の者が死んだとき、災厄が身にかかることを恐れて、餅(もち)で両耳をふさぐまねをし、唱え言をするまじない。地方により、鍋のふた・団子などでもする。みみふさぎ。みみふたげ。
みみ‐ぶくろ【耳袋】
防寒のために耳にかぶせる袋。耳当て。耳掛け。《季 冬》「聞くまじきことを聞かじと—/風生」