きき‐ふ・る【聞き触る】
[動ラ下二]聞き慣れている。「毎度—・れし事ぞかし」〈浮・一代男・六〉
きき‐ふる・す【聞(き)古す/聞き旧す】
[動サ五(四)]何度も聞いて新鮮でなくなる。「すでに—・した話題」
きき‐べた【聞(き)下手】
受け答えが下手で、相手に楽しく、十分に話をさせることができないこと。また、その人。⇔聞き上手(じょうず)。
きき‐ほうだい【聞き放題】
聞きたいだけ聞けること。いくらでも自由に聞けること。「好きな音楽が—の生活」
きき‐ほ・れる【聞き惚れる/聴き惚れる】
[動ラ下一][文]ききほ・る[ラ下二]聞いてうっとりする。「美しい歌声に—・れる」
きき‐まが・う【聞き紛ふ】
[動ハ四]聞きちがえる。まちがえて聞く。「主(しゅう)の声を—・ふならば、不奉公といふものでは」〈狂言記・二千石〉
きき‐まがわ・す【聞き紛はす】
[動サ四]異なる音が入りまじって、聞いても区別がつかないようにさせる。「(読経ノ声ト)例の絶えせぬ水の音なむ、夜もすがら—・さる」〈紫式部日記〉
きき‐みみ【聞(き)耳/聴(き)耳】
1 よく聞こうとすること。また、そうしているときの耳。「嫉妬(ねたみ)深き近所の誰彼目を側(そば)め、—清(すま)して」〈紅葉・二人女房〉 2 耳で聞いた感じ。「同じ事なれども—異なるもの、法師...
ききみみずきん【聞き耳頭巾】
日本の昔話。動物の言葉がわかる頭巾の力によって富を得る話。頭巾は、動物の命を救った礼としてもらうもの、善行の見返りに神仏からもらうものなど、各地でさまざまな類型がある。
聞(き)き耳(みみ)潰(つぶ)・す
わざと聞かないふりをする。「呼びかけるのに、何で—・すのぢゃ」〈伎・韓人漢文〉