たんじゅう‐さん【胆汁酸】
胆汁の主成分の一。肝細胞でコレステロールから合成され、脂肪酸を乳化する働きをする。腸内で大部分は再吸収され、肝臓に戻る。
たんじゅう‐しきそ【胆汁色素】
胆汁の主成分の一。糞便の色はこれによる。ヒトでは黄褐色のビリルビンが多く、血清中に過剰に存在すると黄疸(おうだん)となる。ほかに緑色のビリベルジンがある。
たんじゅう‐しつ【胆汁質】
ヒポクラテスの体液説に基づく気質の4分類の一。激情的で怒りっぽく攻撃的な気質。胆液質。→黒胆汁質 →多血質 →粘液質
たん‐せき【胆石】
胆汁の成分が濃縮してつくられる結石。
たんせき‐しょう【胆石症】
胆嚢(たんのう)や胆管に胆石ができる病気。腹痛・黄疸(おうだん)・発熱などを伴うが、無症状の場合もある。胆石。
たん‐だい【胆大】
胆力が大きいこと。大胆。豪胆。
たんだいしょうしんろく【胆大小心録】
江戸後期の随筆。3巻。上田秋成著。文化5年(1808)成立。自伝や人物評・国学・和歌など、広い分野にわたる論評を収録。
たんだい‐しんしょう【胆大心小】
《「旧唐書」遜思邈伝の「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」から》大胆で、かつ細心であること。度胸は大きく、注意は細かく払うべきこと。
胆(たん)斗(と)の如(ごと)し
《「蜀志」姜維伝から》きもが一斗升のようである。非常に大胆であることのたとえ。
たんどうへいさ‐しょう【胆道閉鎖症】
先天的あるいは出生直後に胆管が閉塞し、胆汁を肝臓から腸管へ排出できなくなる疾患。黄疸や白っぽい便などの症状がみられ、治療せずに放置すると胆汁性肝硬変という重篤な肝臓障害を引き起こす。