むね‐たたき【胸叩き】
江戸時代、歳末に手で裸の胸をたたきながら、祝言を述べて銭を乞(こ)い歩いた門付(かどづ)け。
胸(むね)潰(つぶ)らわ・し
悲しみや苦しみで胸がつぶれそうである。「いと—・しくおぼさる」〈源・賢木〉
胸(むね)に穴(あな)が空(あ)いたよう
あって当たり前のものや大切なものがなくなったときの、喪失感を表す語。心に穴が空いたよう。 [補説]特に強調する際には「ぽっかり(と)」を伴うこともある。「定年退職をしたら、胸にぽっかり(と)穴が...
胸(むね)に納(おさ)・める
心の中に秘めて、口に出さない。胸に畳む。「事の真相を—・める」
むね‐にく【胸肉】
鶏の胸部分の肉。脂肪分が少なく、味は淡泊。
胸(むね)に釘(くぎ)を打(う)・つ
急所をつかれて心を痛める。「小路隠れの家出のと聞く度ごとに、この伯母が胸には釘を打つ如く」〈浄・卯月の紅葉〉
胸(むね)に応(こた)・える
心に強く感じる。痛切な思いが残る。胸にひびく。「何気ない一言が—・えた」
胸(むね)に畳(たた)・む
心の中にしまっておく。胸に納める。「思い出を—・む」
胸(むね)に手(て)を置(お)・く
心を落ちつかせるために両手を胸にあてがう。じっくり思案する。「—・いて思い出してごらん」
胸(むね)に響(ひび)・く
「胸に応える」に同じ。