たび‐まね・し【度遍し】
[形ク]度数が多い。頻繁である。間断がない。「夜のほどろ出でつつ来(く)らく—・くなれば我(あ)が胸切り焼くごとし」〈万・七五五〉
たゆう‐ご【大夫子】
将来、立女形(たておやま)となるべき素質のある歌舞伎の年少俳優。たゆうこ。「容貌(かたち)も人にすぐれて—にもなるべきものと思ひしに」〈浮・胸算用・四〉
たり‐くび【垂領/垂頸】
襟(えり)を肩から胸の左右に垂らし、引き合わせて着用すること。直垂(ひたたれ)・素襖(すおう)などの方領(ほうりょう)はこの形式。水干(すいかん)は盤領(まるえり)であるが、鎌倉時代のころから襟...
たる‐ざかな【樽肴】
贈り物の酒樽(さかだる)と酒のさかな。「歳暮の御使者とて、太刀目録、御小袖、—」〈浮・胸算用・五〉
たん【胆】
1 肝臓。きも。 2 からだの中で、勇気や度胸の生じるもとと思われているところ。きもったま。「世に骨無き人は多く—有る人は稀なれば」〈露伴・風流魔〉
たん‐か【啖呵】
1 《3が原義》喧嘩をする際などの、勢いよく言葉が飛び出す歯切れのよい言葉。 2 香具師(やし)が品物を売るときの口上。 3 (「痰火」と書く)せきと一緒に激しく出る痰。また、ひどく痰の出る病気...
啖呵(たんか)を切(き)・る
《痰火がなおると胸がすっきりするところから》歯切れのいい言葉で、勢いよくまくしたてる。「江戸っ子が威勢のいい—・る」
たん‐き【胆気】
どんなことをも恐れない気力。度胸。きもったま。「—と自由とをみずから誇っていた」〈倉田・愛と認識との出発〉
たんそう‐へんぺいじょうひ【単層扁平上皮】
単層上皮のうち、細胞の形が扁平なもの。血管やリンパ管の内皮、網膜色素上皮、肺胞、胸膜、腹膜などに見られる。
たんだい‐しんしょう【胆大心小】
《「旧唐書」遜思邈伝の「胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す」から》大胆で、かつ細心であること。度胸は大きく、注意は細かく払うべきこと。