エッチ‐こうげん【H抗原】
《H antigen》大腸菌などグラム陰性菌の細胞がもつ抗原の一つ。菌の鞭毛に由来し、熱に弱い。O抗原と組み合わせて血清型の分類に用いられる。鞭毛抗原。
エッチ‐ユー‐エス【HUS】
《hemolytic uremic syndrome》溶血性尿毒症症候群。病原性大腸菌の食中毒による溶血性貧血と急性腎不全を伴う症候群。
エディアカラ‐どうぶつぐん【エディアカラ動物群】
オーストラリア南部のトレンズ湖北岸、エディアカラ(Ediacara)の丘で発見された動物化石群。先カンブリア時代末、約6億5000万年前の地層から発見され、原生動物以外では最古。腔腸(こうちょう...
エピゾーム【episome】
染色体に組み込まれて増殖する状態と、細胞内で染色体と離れて独立に増殖する状態の両方をとる遺伝単位(遺伝的因子)。プラスミドの一種であり、溶原性ファージ、大腸菌の薬剤耐性因子やF因子などがその例。...
エフ‐こうげん【F抗原】
《F antigen》大腸菌などのグラム陰性菌の細胞がもつ抗原の一つ。細菌の線毛に由来し、O抗原・H抗原・K抗原とともに血清型の分類に用いられる。線毛抗原。
エルビー‐ばいち【LB培地】
細菌などの培養に用いる培地。天然物から作られる天然培地の一。名称は考案者のルリアとベルターニの頭文字から。トリプトン、酵母抽出物、塩化ナトリウムを含む。大腸菌の培養に向く。ルリア培地。ルリアベル...
エレプシン【erepsin/(ドイツ)Erepsin】
腸液に含まれるペプチダーゼの混合物。
えんい‐だいちょう【遠位大腸】
大腸のうち、口から遠く、肛門に近い部分のこと。直腸やS字結腸など。
えんしょうせい‐ちょうしっかん【炎症性腸疾患】
腸管に繰り返し炎症を起こす難病の総称。長期間にわたって下痢や血便が続く。潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット病など。原因は不明で根治的治療法は確立されていない。IBD(inflammato...
エンテロキナーゼ【enterokinase】
十二指腸の粘膜から分泌される酵素。膵液(すいえき)中のトリプシノーゲンを活性化してトリプシンにする。