き・ける
[動カ下一]載せる。「あの女どものやうに、頭へ—・けて持ってみなせえ」〈滑・膝栗毛〉
き‐ころ・す【着殺す】
[動サ五(四)]1枚の着物を、破れてだめになるまで着る。着つぶす。「気に入ったとなると膝が抜けるまで—・してしまう」〈谷崎・痴人の愛〉
きたはち【北八/喜多八】
「東海道中膝栗毛」の主人公。弥次郎兵衛とともに滑稽(こっけい)な旅を続ける。
きた‐やま【北山】
1 北方の山。 2 京都市市街の北側にある山々。船岡山・衣笠(きぬがさ)山・岩倉山など。また、その一帯の称。 3 《「北」を「来た」の意に掛けた洒落から》 ㋐恋慕の情が起こること。ほれること。→...
き‐なし【気無し】
[名・形動] 1 気乗りがしないこと。気が入っていないこと。また、そのさま。「鏡に映る自分の髪の形に見入りながら、—に言った」〈秋声・足迹〉 2 心に何ももたないこと。無心であること。また、その...
き‐はい【起拝】
神や天皇、または貴人に対して行う座礼の作法の一。右膝から立ち、左足から進め、両足を踏み整えて姿勢を正し、笏(しゃく)を正し笏頭を目の前にあげ、左膝を伏せ、次いで右膝を伏せて拝礼する。
き‐ばや【気早】
[名・形動]気の早いこと。また、そのさま。せっかち。「—な人」「もとよりいちじの—からおこりしことゆえ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
きみょう‐ちょうらい【奇妙頂礼】
[形動]《「帰命頂礼」をもじっていったもの》奇妙。「いや、こぼしはせぬが、はて—な」〈滑・膝栗毛・三〉
きゅうすけ【久助】
1 「久三郎(きゅうざぶろう)」に同じ。「それ—は湯をわかせ」〈滑・膝栗毛・五〉 2 《「久助葛(くず)」の略》吉野葛(よしのくず)。
きょと・い
[形]《「けうとい」から転じた「きょうとい」の音変化。近世語》 1 はなはだしい。とんでもない。「滅相な—・いこと言はんす」〈咄・無事志有意〉 2 みごとである。すばらしい。「はあ、鯖(さば)の...