へ‐つ‐い【竈】
《「竈(へ)つ霊(ひ)」または「竈(へ)つ火(ひ)」の意》 1 かまどを守る神。「内膳、御—渡し奉りなどしたる」〈能因本枕・九二〉 2 かまど。へっつい。〈日葡〉
ほん‐ぜん【本膳】
1 日本料理の正式の膳立てで、二の膳・三の膳などに対して、主となる膳。飯・汁・なます・煮物・香の物をつけて客の正面に据える。一の膳。 2 「本膳料理」の略。
ほんぜん‐りょうり【本膳料理】
正式の日本料理の膳立てで、冠婚葬祭に用いる儀式料理。本膳と、二の膳・三の膳などを加える。献立には一汁三菜・二汁七菜・三汁七菜などもあるが、二汁五菜が一般的。
まかり【罷り】
1 貴人の前や貴所から退くこと。退出。 2 貴人の食膳(しょくぜん)を取り下げること。また、その膳部。おさがり。「御—に候ふ人は、御—たべ候ひなんとて」〈宇治拾遺・九〉
ま‐だい【真鯛】
タイ科の海水魚。沿岸の底層にすみ、全長約90センチ。体は楕円形で側扁し、赤色で体側に青色の小点が散在し尾びれ後縁は黒い。祝い膳(ぜん)に用いられる。おおだい。たい。
みがき‐ぼん【磨き盆】
7月7日または13日のこと。この日に仏具や食器を洗ったり磨いたりして、盂蘭盆(うらぼん)迎えの準備をする。膳洗い。お磨き。
みけ‐むかう【御食向かふ】
[枕]「淡路(あはぢ)」「城上(きのへ)」「南淵(みなぶち)」「味原(あぢふ)」などの地名にかかる。「—淡路の島に直(ただ)向かふ」〈万・九四六〉 [補説]一説に、食膳(しょくぜん)で向かい合っ...
みずし‐どころ【御厨子所】
1 宮中で天皇の食事や節会(せちえ)の酒肴(しゅこう)をつかさどった所。内膳司(ないぜんし)に属し、後涼殿の西廂(にしびさし)にあった。 2 食物を調ずる所。台所。「下衆(げす)ども、皆はかばか...
むこう‐づけ【向こう付け】
1 会席料理で、膳の中央より向こう側につける刺身や酢の物などの料理。また、それを盛る器。 2 相撲で、額を相手のあご、または胸につけ、相手の前まわしを引きつけた体勢。
むこう‐づめ【向こう詰め】
本膳(ほんぜん)料理で、本膳の向こう側に据える魚の姿焼き。