いっ‐ぴ【一臂】
片方のひじ。片方の腕。転じて、わずかな力。少しの助力。「—の労をとる」
えか‐だんぴ【慧可断臂】
慧可が達磨に入門を請うが許されず、片臂(ひじ)を切って決意を示し、許されたという故事。
えん‐ぴ【猿臂/猨臂】
猿の腕。転じて、そのように長い腕。
ぎょく‐ひ【玉臂】
美しいひじ。玉のように美しいうで。美人のひじの形容として用いる。
さんめん‐ろっぴ【三面六臂】
1 仏像などが、一体で三つの顔と六つのひじを備えていること。 2 一人で数人分の働きをすること。「—の大活躍」
ただむき【腕/臂】
うで。肩からひじまでを「かいな」というのに対して、ひじから手首までの部分。「白—枕(ま)かずけばこそ」〈記・下・歌謡〉
たん‐ぴ【短臂】
臂(ひじ)から手首までが短いこと。腕前が劣ることのたとえ。
だん‐ぴ【断臂】
ひじを断ち切ること。→慧可(えか)断臂
はちめん‐ろっぴ【八面六臂】
1 仏像などが八つの顔と六つの腕をもつこと。 2 あらゆる方面にめざましい働きを示すこと。「—の働き」
はり‐ひじ【張り臂/張(り)肘】
手をふところに入れて、ひじを左右に張ること。威張った態度やくつろいだようすなどにいう。「—をして烟草を吃(ふか)しながら」〈紅葉・二人女房〉