こ‐こう【孤高】
[名・形動]俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。また、そのさま。「—を持(じ)する」「—な(の)人」
こ‐こく【故国】
1 自分の生まれた国。祖国。母国。「—の土を踏む」 2 自分の生まれた土地。ふるさと。故郷。「—の母をしのぶ」 3 《「古国」とも書く》歴史の古い国。昔からあった国。 →母国[用法]
ここ‐もと【此処許/爰許】
[代]近称の指示代名詞。 1 話し手の身近な所をいう。このあたり。ここ。「波ただ—に立ち来る心地して」〈源・須磨〉 2 話し手自身の方をいう。自分の方。当方。「—にただ一言聞こえさすべきことなむ...
こころ‐から【心から】
[副]本当の気持ちで言動がなされるさま。心の底から。心底(しんそこ)から。心より。「—恋い慕う」「—喜ぶ」
[連語]他からの強制ではなく、自分の意志で。自分から求めて。「現世、後生、—徒(い...
こころ‐がら【心柄】
1 心の持ち方。気だて。性格。「—がしのばれる」「ねえさんの—でふいにしちゃったんだわ」〈康成・雪国〉 2 《「心から」の変化》自分の心が原因でそうなること。自業自得。「斬(き)り殺されるのも—...
心(こころ)空(そら)なり
心が自分のからだから離れてしまったようだ。うわの空である。「たもとほり行箕(ゆきみ)の里に妹を置きて—土は踏めども」〈万・二五四一〉
こころ‐と【心と】
[副]自分の心から。自分の心の持ちようから。「—老いつき、やつして病み侍りにし」〈紫式部日記〉
こころ‐ながら【心ながら】
[連語]《「ながら」は接続助詞》 1 自分の心でありながら。「おのが—、心にまかせぬ事なれば」〈宇津保・嵯峨院〉 2 その心のままで。その心のとおり。「ありし世の—に恋ひ返し言はばやそれに今まで...
こころ‐なら◦ず【心ならず】
[連語] 1 自分の本心ではないのだが。不本意ながら。「—◦ず大役を引き受けるはめになった」 2 思いどおりにならない。「はかなさを恨みもはてじ桜花うき世はたれも—◦ねば」〈千載・雑中〉 3 気...
心(こころ)に余(あま)・る
自分の考えではどうにも処理できない。思案に余る。「—・る問題をかかえる」