い‐がたり【居語り】
能の間狂言(あいきょうげん)の形式の一。シテの中入り後、狂言方が舞台中央に座って、ワキを相手に語るもの。
い‐ぎ【威儀】
1 いかめしく重々しい動作。立ち居振る舞いに威厳を示す作法。 2 仏語。 ㋐規律にかなった起居動作。また、その作法・規律。 ㋑袈裟(けさ)につけた平ぐけのひも。袈裟をまとうとき肩にかける。
い‐ぐせ【居曲】
能で、地謡(じうたい)が曲(くせ)の部分を謡うとき、シテが舞わないで座ったまま演技するもの。「井筒」「安宅」の曲など。⇔舞曲(まいぐせ)。 [補説]ふつう「居グセ」と書く。
いけ‐ころし【生け殺し】
1 歌舞伎で、状況に合わせて、下座音楽を強めたり弱めたりすること。また、せりふに抑揚や強弱をつけること。 2 三味線音楽で、強く弾いたり弱く弾いたりすること。
いけだ【池田】
大阪府北西部の市。古代、渡来人漢織(あやはとり)・呉織(くれはとり)が機織り技術を伝えた地といわれ、呉羽里(くれはのさと)とよばれた。江戸時代は能勢街道の市場町。植木や清酒を産し、また住宅地と...
いけだ‐りよこ【池田理代子】
[1947〜 ]漫画家。大阪の生まれ。西洋史の造詣(ぞうけい)を生かした歴史長編「ベルサイユのばら」が大ヒット作となり、映像化・舞台化もされ一世を風靡(ふうび)した。のちに声楽を学び、クラシック...
いさはやしょうぶにっき【諫早菖蒲日記】
野呂邦暢の歴史小説。昭和52年(1977)刊行。著者の故郷である諫早を舞台に、幕末における人々の日常を描く。
いざよい【十六夜】
歌舞伎舞踊。清元。本名題「梅柳中宵月(うめやなぎなかもよいづき)」。河竹黙阿弥作詞、清元お葉作曲。安政6年(1859)江戸市村座初演。「小袖曽我薊色縫(こそでそがあざみのいろぬい)」の中で、十六...
いざよいせいしん【十六夜清心】
歌舞伎狂言「小袖曽我薊色縫(こそでそがあざみのいろぬい)」の通称。
いしきりかじわら【石切梶原】
浄瑠璃「三浦大助紅梅靮(みうらのおおすけこうばいたづな)」を、三段目の切(きり)「星合寺」(現行は鎌倉八幡宮)の段を中心に上演するときの通称。特に歌舞伎でいう。