ひかえ‐やぐら【控え櫓】
江戸時代の歌舞伎興行で、江戸三座が行き詰まったとき、その代わりに興行を許可された劇場。また、その制度。中村座に都座、市村座に桐座、森田座に河原崎座が代わった。代え櫓。
ひかり‐こうし【光格子】
対向するレーザー光によって定常波を作りだし、これを格子状に配列させたもの。周期的・規則的に配された定常波により、格子内部の粒子はあたかも結晶格子中に束縛された粒子のように振る舞うことが知られてい...
ひがき【檜垣】
謡曲。三番目物。世阿弥作。肥後の僧のもとに毎日仏に供える水を運んでくる老女が、白拍子であった過去を語り、回向(えこう)を頼んで消える。僧が弔うと、檜垣の庵(いおり)から老女の霊が現れ、華やかだっ...
ひがし【東】
《「ひんがし」の音変化》 1 太陽の出る方角。東方。⇔西。 2 東洋。「—に還る今の我は」〈鴎外・舞姫〉 3 東風。 4 相撲の番付で、向かって右側の称。「西」より上位。「—の大関」 5 歌舞伎...
ひがしやまさくらそうし【東山桜荘子】
歌舞伎狂言。時代世話物。7幕。3世瀬川如皐(せがわじょこう)作。嘉永4年(1851)江戸中村座初演。義民佐倉宗吾(佐倉惣五郎)の話に「偐紫田舎源氏」の一部を取り入れて脚色したもの。通称「佐倉義民...
ひき‐あげ【引(き)上げ/引(き)揚げ】
1 引き上げること。「沈没船の—」「税率の—」 2 (引き揚げ)外国から本国に帰ること。特に、第二次大戦後、外地で生活していた人が内地に帰ったことをさす。博多・浦賀・舞鶴などが引き揚げ港として指...
ひき‐い・る【引き入る】
[動ラ四] 1 ひっこむ。ひきさがる。「見合はせ給へる御顔、いと赤うなりながら、わざと—・りなどせさせ給はず」〈狭衣・三〉 2 人から隠れる。ひきこもる。「物しめやかに—・り給へるを」〈源・紅...
ひき‐かえし【引(き)返し】
1 もとへ戻ること。 2 女性の和服の仕立てで、表と同じ布地を裾回しに用いること。また、その仕立て。ひっかえし。 3 《「引き返し幕」の略》歌舞伎で、一連の場面なのに、道具などの都合で続けられな...
ひき‐だい【引(き)台】
歌舞伎の大道具の一。車のついた台で、俳優を乗せて舞台へ出入りさせる。
ひき‐どうぐ【引(き)道具】
歌舞伎で、屋台や張り物などの大道具の下に車をつけ、前後・左右または斜めに移動させて舞台の情景を変える装置。