まい‐ばやし【舞囃子】
能の略式演奏形式の一。1曲中の舞所をシテ一人が面・装束をつけず、紋服・袴(はかま)のままで、地謡と囃子とによって舞うもの。⇔居囃子(いばやし)。
まい‐ひめ【舞姫】
《古くは「まいびめ」か》 1 舞を舞う女性。踊り子。ダンサー。 2 五節(ごせち)の舞に出る少女。「五節は二十日に参る。侍従の宰相に、—の装束などつかはす」〈紫式部日記〉 [補説]書名別項。→舞姫
まいひめ【舞姫】
森鴎外の小説。明治23年(1890)発表。ドイツに留学した官吏太田豊太郎と踊り子エリスとの悲恋を通し、明治の青年の近代的自我の目覚めとその苦悩を描く。
石橋忍月による文芸評論。明治23年(1...
まいひめろんそう【「舞姫」論争】
森鴎外の小説「舞姫」を巡る文学論争。明治23年(1890)1月に「舞姫」が雑誌「国民之友」に掲載され、同年2月に文芸評論家の石橋忍月が「舞姫」と題する批評を気取半之丞の筆名で発表。恋愛と功名の両...
まい‐びと【舞人】
舞を舞う人。特に、舞楽を舞う人。ぶにん。まいにん。
まい‐ぶり【舞振り】
舞をまうようす。舞い方。
まい‐まい【舞舞】
1 曲舞(くせまい)およびそれから派生した幸若舞(こうわかまい)の異称。 2 カタツムリの別名。 3 「舞舞虫(まいまいむし)」の略。《季 夏》「—の水の広さや花菖蒲/青邨」
まいら‐こ【舞良子】
舞良戸(まいらど)の表側に、横に等間隔に並べた細い桟(さん)。
まいら‐ど【舞良戸】
書院造りの建具の一。框(かまち)の間に板を張り、その表側に舞良子(まいらこ)とよぶ桟(さん)を横に細かい間隔で入れた引き違い戸。
まいり‐おんじょう【参入音声/参音声】
雅楽で、楽人・舞人が所定の位置へ着くまでの間に奏する音楽。道楽(みちがく)の一種で、現在は久米舞(くめまい)・東遊(あずまあそ)びなどにみられる。⇔退出(まかで)音声。