おしず‐れいざ【お静礼三】
歌舞伎狂言。本名題「契情曽我廓亀鑑(けいせいそがくるわかがみ)」。世話物。9幕。河竹黙阿弥作。慶応3年(1867)江戸市村座初演。手代の礼三郎と門付(かどづけ)の女太夫お静との悲恋を題材としたもの。
おした‐の‐わかいしゅ【御下の若い衆】
昔、歌舞伎の最下級の役者の呼び名。稲荷町(いなりまち)。
おし‐だし【押(し)出し】
1 押して外へ出すこと。 2 人目に映るその人の姿や態度。風采。「—がいい」 3 相撲のきまり手の一。双筈(もろはず)にかかるか片手を筈にかけて、相手の体を押し上げるようにして土俵外に出す技。 ...
おしち‐きちさ【お七吉三】
江戸本郷の八百屋の娘お七と、その恋人である寺小姓の吉三郎。また、この二人を題材にした浄瑠璃・歌舞伎などの通称。「八百屋お七」「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」など。→八百屋お七
お‐しまい【御仕舞(い)】
「仕舞い」の美化語。 1 終わること。「夏休みも今日で—だ」 2 物事がだめになること。また、非常に悪い状態になること。「店が人手に渡ってはもう—だ」 3 「仕舞い7」に同じ。→仕舞い「—に手間...
おし‐もどし【押(し)戻し】
1 押し戻すこと。 2 (押戻)歌舞伎で、荒れ狂う怨霊(おんりょう)や妖怪を、花道から舞台へ押し戻す演出。また、その役。歌舞伎十八番の一に加えられているが、独立した狂言としての台本は伝わらない。
お‐しゃく【御酌】
[名](スル) 1 相手を敬って、その人への酌をいう語。「客に—する」 2 酌をする女。酌婦。 3 一人前になっていない芸者。東京では半玉(はんぎょく)、京阪では舞妓(まいこ)という。「芸者や—...
おしょう‐きちさ【和尚吉三】
歌舞伎狂言「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」に登場する三人吉三の一人。坊主上がりの盗賊。
おじ‐がたき【伯父敵】
歌舞伎の役柄の一。お家騒動などの狂言に登場する悪い伯父の役。伯父悪(おじあく)。
おじょう‐きちさ【お嬢吉三】
歌舞伎狂言「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」に登場する三人吉三の一人。女装の盗賊。