かみ‐しも【上下】
1 かみと、しも。うえの部分と、したの部分。身分の上位と下位、川上と川下、上半身と下半身、舞台の上手と下手、上の句と下の句など。「大井川かはのしがらみ—に千鳥しば鳴く夜ぞふけにける」〈夫木・一七...
かみ‐すき【髪梳き】
1 頭髪を櫛(くし)でとかすこと。くしけずること。また、それを職業とする人。 2 歌舞伎で、女が男の髪をすいてやって愛情や愁嘆を表す演出。女どうしや女一人で行う変形もある。
かみ‐て【上手】
1 上(かみ)の方。上座に近い方。「—に座る」⇔下手(しもて)。 2 川の上流の方。「—の村」⇔下手(しもて)。 3 舞台の、客席から見て右の方。⇔下手(しもて)。
かみのめぐみわごうのとりくみ【神明恵和合取組】
歌舞伎狂言。世話物。4幕。竹柴其水(たけしばきすい)作。明治23年(1890)東京新富座初演。力士と鳶(とび)の者の喧嘩(けんか)を華やかに描いたもの。通称、め組の喧嘩。
かみ‐ふぶき【紙吹雪】
祝賀や歓迎の気持ちを表すために、色紙などを細かく切ってまき散らすもの。「祝勝パレードに—が舞う」
かみ‐まい【神舞】
能の舞事の一。男神が速いテンポでさっそうと舞い、笛を主に大鼓・小鼓・太鼓がはやす。金剛・喜多流の「絵馬」に限って女神が舞う。
かみゆい‐しんざ【髪結新三】
歌舞伎狂言「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」の通称。また、その登場人物。
かむ‐さび【神さび】
神らしく振る舞うこと。かみさび。「わが大君神ながら—せすと」〈万・三八〉
かむ‐さ・ぶ【神さぶ】
[動バ上二] 1 神らしく振る舞う。神として行動する。「天つ御門(みかど)をかしこくも定め給ひて—・ぶと磐隠(いはがく)ります」〈万・一九九〉 2 「かみさびる1」に同じ。「—・ぶる荒津(あらつ...
かめぞう‐こもん【亀蔵小紋】
《江戸中期の歌舞伎俳優市村亀蔵(9代目市村羽左衛門)が着はじめたところから》渦巻きの模様のある小紋。