きどりはんのじょうにあたうるしょ【気取半之丞に与ふる書】
森鴎外が相沢謙吉の名で発表した文学論。正題「舞姫に就きて気取半之丞に与ふる書」。明治23年(1890)4月、「しがらみ草紙」に掲載。自身が発表した小説「舞姫」に対する、文芸評論家石橋忍月が気取半...
き‐ど・る【気取る】
[動ラ五(四)] 1 体裁をつくろい、もったいぶったり、とりすましたりする。「人前で—・る」「—・った話し方」「—・らない人柄」 2 (「…をきどる」の形で)そのものになった気で、それらしい振る...
きにん‐ぐち【貴人口】
1 茶室で貴人用の出入り口。通常2枚の障子を立て、立ったまま出入りできる。→躙(にじ)り口 2 能舞台で、正面に向かって右側の地謡座の奥にある戸口。
きぬた‐びょうし【砧拍子】
歌舞伎下座音楽の一。2本の木の棒を打ち合わせて砧の音の感じを出すもの。田舎家の場面や立ち回りなどに用いる。
きぬたをうつおんな【砧をうつ女】
李恢成(イフェソン)の小説。日本統治時代の朝鮮を舞台にした作品。昭和46年(1971)発表。同年、第66回芥川賞受賞。
き‐の‐かわ【紀ノ川】
奈良県の大台ヶ原山に源を発し、和歌山県北部を西流して紀淡海峡に注ぐ川。長さ136キロ。上流の奈良県内は吉野川とよぶ。
有吉佐和子の長編小説。昭和34年(1959)発表。紀州和歌山を舞台に、3...
きび‐がく【吉備楽】
雅楽を参考にして岡山県に起こった楽舞。明治5年(1872)岸本芳秀の創始したもの。歌謡と箏(そう)に笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛などを加えて演奏する。黒住・金光両教の式楽。
き‐まま【気儘】
[名・形動] 1 遠慮や気がねをせずに、自分の思うままに行動すること。また、そのさま。「—な独り暮らし」 2 わがままに振る舞うこと。また、そのさま。「—な言いぐさ」 →勝手(かって)[用法] ...
きまま‐かって【気儘勝手】
[名・形動]自分の思いのままに行動すること。また、そのさま。「—に振る舞う」
きみ‐あい【気味合(い)】
[名・形動] 1 気分。趣。また、気分のいいさま。趣のあるさま。「少し手持無沙汰の—で」〈木下尚江・良人の自白〉 「わが身と俺が立ち合ひとは、はて—なことぢゃの」〈浄・千両幟〉 2 相手に特別の...