ごよう‐せん【御用船】
1 戦時などに政府や軍が徴発して軍事目的に使用した民間の船舶。 2 江戸時代、幕府・諸藩が必要に応じて運送を委託した船、または傭船。
さいけん‐せん【歳遣船】
室町時代以後、修好・交易のために朝鮮に派遣された船。約条により船数が制限されていた。明治4年(1871)廃止。歳船。
さいこく‐ぶね【西国船】
九州地方を主とする廻船をいう。中国船・北国船などと区別するための呼称。
さいひょう‐せん【砕氷船】
氷海の氷を砕きながら航行できるように設計された船。日本では南極航海で宗谷、次いでふじ、しらせが活躍した。《季 冬》「闃(げき)として—も横はる/碧梧桐」
さ‐おぶね【さ小舟】
《「さ」は接頭語》小さい舟。こぶね。おぶね。「彦星(ひこほし)の川瀬を渡る—のえ行きて泊(は)てむ川津し思ほゆ」〈万・二〇九一〉
さかあみ‐ぶね【逆網船】
逆網を積み、左方を受け持つ船。→真網船
さかい‐ぶね【堺船】
江戸時代、長崎へ輸入された唐物を上方へ運送した堺の船。
ささ‐ぶね【笹舟】
1 笹の葉を折って舟の形に作ったもの。 2 軽くて小さい舟。
さばく‐の‐ふね【砂漠の船】
ラクダのこと。
さんじっこく‐ぶね【三十石船】
米30石相当の積載能力を有する和船。特に江戸時代、淀川を通って伏見・大坂間を往来した客船をいう。三十石。