ほた‐ほた
[副] 1 機嫌よくうれしそうなさま。「母親は—として茶を進めながら」〈一葉・十三夜〉 2 しずくや花などが続いて落ちるさま。「—としずくがたれるのを」〈中勘助・銀の匙〉
ほっちゃれ
川に戻り産卵を終えたサケやマス。肉がやせ味が落ちる。ほっつぁれ。
頰(ほ)っ辺(ぺた)が落(お)・ちる
たいへんおいしいことを表す言葉。ほおが落ちる。「—・ちそうな料理」
ほ‐りゅう【蒲柳】
1 カワヤナギの別名。 2 《カワヤナギの葉が秋になるとすぐに落ちるところから》体質がひ弱なこと。「—の御身体時節柄殊に摂生第一に希望致し候」〈荷風・雨瀟瀟〉
ほろ
[副] 1 涙の落ちるさま。ほろり。「—と泣いたる可愛さ」〈浄・女護島〉 2 キジ・ホトトギスなどの鳴く声を表す語。ほろろ。「いづれ山路のほととぎす、—と鳴いたをいついつ忘れう」〈浄・吉野忠信〉
ほろっ‐と
[副](スル)涙などが一滴こぼれ落ちるさま。ほろりと。「悲しい話に—させられる」
ほろ‐ほろ
[副] 1 葉や花、涙などが静かにこぼれ落ちるさま。はらはら。「山吹の花びらが—と散る」「—(と)涙を流す」 2 山鳥などの鳴く声を表す語。「山鳥が—(と)鳴く」 3 力を入れなくても、ばらばら...
ほろり
[副](スル) 1 葉や花が散り落ちるさま。「枯れ葉が—と落ちる」 2 涙が一滴落ちるさま。「—(と)涙がこぼれる」 3 涙が出そうになるほど心が打たれるさま。「—とさせられる話」 4 少し酒に...
坊主(ぼうず)の鉢巻(はちま)き
1 《坊主の鉢巻きはすべり落ちるので、耳で受けとめるというところから》聞いて知っているということのしゃれ。 2 しまりがないということ、また、できないということのたとえ。
ぼう‐だ【滂沱】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 雨の降りしきるさま。「唯猛雨の—たるを聞くのみ」〈織田訳・花柳春話〉 2 涙がとめどもなく流れ出るさま。「涙—として禁ぜず」〈秋水・兆民先生〉 3 汗・水など...