かつ【葛】
[常用漢字] [音]カツ(漢) [訓]くず かずら つづら 1 つる草の名。クズ。「葛藤(かっとう)・葛根湯」 2 クズの繊維で作った布。「葛布/裘葛(きゅうかつ)」 [名のり]かず・かつら・か...
かわくま‐つづら【川隈葛】
1 マユミの別名。 2 ニシキギの別名。
かわ‐つづら【革葛】
表面を革で張ったつづら。
きゅう‐かつ【裘葛】
1 皮衣と葛(くず)かたびら。冬の衣と夏の衣。 2 寒暑の移り変わり。1年間。
くず【葛】
マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野に生え、茎は長さ10メートル以上に伸びる。葉は先のとがった楕円形の小葉3枚からなる複葉で、大きい。秋、紫赤色の花が集まって咲く。肥大している根は葛根といい薬...
くず‐かずら【葛/葛蔓】
[名]クズの別名。 [枕] 1 クズの葉が風に裏返るところから、「うら」「うらみ」などにかかる。「秋はつる三室(みむろ)の山の—恨みしほどの言の葉もなし」〈新葉・恋五〉 2 クズのつるを繰る...
くそ‐かずら【糞葛】
ヘクソカズラの古名。「皂莢(ざうけふ)に延(は)ひおほとれる—」〈万・三八五五〉
くま‐つづら【熊葛】
クマツヅラ科の多年草。山野に自生し、高さ50〜70センチ。葉は対生。夏、紫色の小花を穂状につける。乾燥したものを漢方で馬鞭草(ばべんそう)といい、月経困難・皮膚病・炎症などに用いる。
こうもり‐かずら【蝙蝠葛】
ツヅラフジ科の蔓性(つるせい)の落葉多年草。山地に自生。葉は三角から七角の盾(たて)形で、コウモリの翼を広げた形に似る。雌雄異株。夏、淡黄色の小花をつける。
さな‐かずら【真葛/実葛】
[名]サネカズラのこと。「—の根を舂(つ)き、其の汁の滑(なめ)を取りて」〈記・中〉 [枕]葛はつるが分かれたのち先でまたあうところから、「のちもあふ」にかかる。「—後も逢はむと」〈万・三二八〇〉