こも【薦/菰】
1 マコモを粗く編んだむしろ。現在は多く、わらを用いる。こもむしろ。「荷車に—を掛ける」 2 「薦被(こもかぶ)り2」の略。おこも。 3 (「虚無」とも書く)「薦僧(こもそう)」の略。 4 マコ...
こも‐かぶり【薦被り】
1 薦で包んだ4斗(約72リットル)入りの酒樽。 2 《薦をかぶっていたところから》乞食(こじき)。こも。
こもかぶり‐ぶろ【薦被り風呂】
佐渡に伝わる蒸し風呂。天井からわらのふたを綱でつるし、風呂桶に人が入ると上からかぶせるもの。
こも‐そう【薦僧/菰僧】
《「こもぞう」とも》「虚無僧(こむそう)」に同じ。
こも‐だたみ【菰畳/薦畳】
[名]マコモで編んで作った畳。 [枕]いく重にも重ねて編む意から、「重(へ)」と同音を持つ地名「平群(へぐり)」の「へ」にかかる。たたみこも。「—平群(へぐり)の朝臣(あそ)が鼻の上を掘れ」...
こも‐だる【菰樽/薦樽】
菰を巻いた酒樽。もとは運搬時の樽の破損を防ぐために巻いたが、菰に美麗な絵などを描き、祝宴での鏡抜きに使うことが多い。
こも‐だれ【薦垂れ】
1 出入り口に薦を垂らしてあること。また、その薦。 2 貧しい住居。
こも‐づち【薦槌】
薦を編むとき、糸に下げたおもり。これを交互に替えて編む。
こも‐づつみ【薦包み】
薦で物を包むこと。また、包んだもの。「—の荷物」
薦(こも)の上(うえ)から育(そだ)て上(あ)げる
《昔はお産のとき、こもむしろを敷いたところから》生まれたときから養育して一人前にする。藁(わら)の上から育て上げる。