て‐いし【手医師】
「手医者(ていしゃ)」に同じ。「明日、—何某といへる者、千寿骨ヶ原にて腑分けいたせるよしなり」〈蘭学事始〉
どう‐しゅう【同臭】
1 同じにおい。同じくさみ。 2 「同臭味」に同じ。「次第に—の人も相加はり寄りつどふ事なりしが」〈蘭学事始〉
ひき‐あけ【引(き)明け】
夜明け。明け方。「春の—の薄紫の空に」〈菊池寛・蘭学事始〉
ふ‐つう【不通】
1 通じないこと。交通・通信などがとだえること。「大雪で国道が—になる」 2 便りや行き来のないこと。「音信—」 3 意味などが、通じないこと。わからないこと。「文意—」「孔孟の教も、伝来の初に...
ふ‐わけ【腑分け】
[名](スル)解剖。「千寿骨ヶ原にて—いたせるよしなり」〈蘭学事始〉
ほう‐やく【方薬】
1 薬剤を調合すること。調剤。「療術、—の事を聞き給ひ」〈蘭学事始〉 2 《医療の心得がなく単に処方によって調合した薬の意から。一説に「方薬」は当て字とも》力もないのにいいかげんなことをすること...
ほう‐りゅう【放流】
[名](スル) 1 せき止めた水を放出すること。「貯水池の水を—する」 2 繁殖などのために、稚魚を川や湖に放すこと。「稚鮎(ちあゆ)を川に—する」 3 追放すること。「蛮人の種子の分は残らずこ...
らんとうことはじめ【蘭東事始】
⇒蘭学事始(らんがくことはじめ)
わが‐はい【我が輩/吾が輩】
[代]一人称の人代名詞。男性が用いる。 1 おれさま。わし。余。尊大の気持ちを含めていう。「—にまかせておけ」「今—も此国に生れて日本人の名あり」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 われわれ。われら。「...
わ‐げ【和解】
1 「わかい(和解)1」に同じ。「君の—を勧むるや誠に謝すべしと雖も」〈織田訳・花柳春話〉 2 外国文を日本語で解釈すること。また、その解釈。「阿蘭陀(オランダ)の書をも—なしたらば」〈蘭学事始〉