もくらん【木蘭】
中国の伝説上の女性。年老いた父の代わりに男装して従軍し、功を立てて故郷に帰ったとされ、古くから民謡や詩歌、戯曲の題材となっている。ムーラン。
もく‐れん【木蓮/木蘭】
モクレン科の落葉低木または亜高木。よく分枝し、葉は広倒卵形。3、4月ごろ、葉に先だって紫色の6弁花を上向きに開く。実は集合果で、熟すと裂けて赤い種子をつり下げる。中国の原産。古くから庭木とされる...
やつめ‐らん【八目蘭】
ノキシノブの別名。
やなぎ‐らん【柳蘭】
アカバナ科の多年草。高原の日当たりのよい地に群生し、高さ約1.5メートルに達する。茎は直立し、枝分かれしない。葉は柳に似て細長く、互生。夏、茎の上部に紅紫色の4弁花を総状につけ、横向きに開く。
やぶ‐らん【藪蘭】
キジカクシ科の多年草。林下に生える。木質の根茎から、つやのある線形の葉が多数出る。夏、高さ30〜50センチの花茎を伸ばし、紫色の小花を穂状につける。実は緑黒色。根を漢方で麦門冬(ばくもんどう)と...
やま‐あららぎ【山蘭】
コブシの古名。「婦(いも)と我(あれ)といるさの山の—手な取り触れそや」〈催馬楽・婦と我〉
ようらく‐らん【瓔珞蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の樹上や岩上などに着生し、垂れ下がる。葉は先がとがり、2列に密に互生。5月ごろ、2〜8センチの花茎を伸ばし、黄色っぽい小花を多数つける。もみじらん。ひおうぎらん。
よう‐らん【洋蘭】
観賞用のランのうち、熱帯の原産で、欧米で改良され、明治以降日本に入ってきたものの総称。カトレア・シンビジウム・デンドロビウム・パフィオペジラムなど。西洋蘭。
らに【蘭】
《「らん」の撥音「ん」を「に」と表記したもの》フジバカマの古名。「—の花のいとおもしろきを持(も)給へりけるを」〈源・藤袴〉
らん【蘭】
1 ラン科の単子葉植物の総称。約2万5000種が熱帯を中心に広く分布。地中に根をはる地生のほか着生・腐生もあり、ふつう多年草。花びら・萼(がく)とも3枚ずつで、1枚は形や色の変化した唇弁となり、...