こ‐ぐち【虎口】
1 城郭や陣営などの最も要所にある出入り口。小口。「一人も助けてやらじものをと、—に立ってぞ待ちかけたる」〈謡・烏帽子折〉 2 合戦などで、最も重要な局面。また、極めて危険な戦い。〈日葡〉
こ‐こう【虎口】
《恐ろしい虎の口の意》非常に危険な所、また、危険な状態のたとえ。危機。虎穴。「—を脱する」
ここうからのだっしゅつ【虎口からの脱出】
景山民夫の長編小説。昭和61年(1986)刊。放送作家・エッセイストとして知られていた著者による小説デビュー作。第8回吉川英治文学新人賞、および第5回日本冒険小説家協会大賞最優秀新人賞受賞。
虎口(ここう)の讒言(ざんげん)
人を陥れるための告げ口。
虎口(ここう)の難(なん)
非常に危険な難儀。「ようやくにして—を脱する」
虎口(ここう)を脱(だっ)・する
非常に危険な状態から抜け出る。虎口を逃れる。
虎口(ここう)を逃(のが)れて竜穴(りゅうけつ)に入(い)る
一難を逃れて、また他の難儀にあう。次々に災難にあうたとえ。