こくう‐かい【虚空界】
仏語。虚空のように、一切を包括し擁する、色もなく形もない本源的な真如の世界。
こくう‐ぞう【虚空蔵】
「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」の略。
こくうぞう‐ぼさつ【虚空蔵菩薩】
《(梵)Ākāśa-garbhaの訳》虚空が無限に一切のものを蔵するように、その智慧と功徳(くどく)が広大無辺である菩薩。胎蔵界曼荼羅(まんだら)の虚空蔵院の主尊で、蓮華座に座し、五智宝冠を頂き...
こくうれいぼ【虚空鈴慕】
尺八曲の一。普化(ふけ)僧寄竹の作曲と伝える。普化尺八の古伝三曲の一つで、初世黒沢琴古が享保13年(1728)長崎の正寿軒で伝授されたものという。
虚空(こくう)を掴(つか)・む
何かをつかもうとしても何もなく、手を上にあげて指をかたくにぎりしめる。ひどく苦しみもがくようすをいう。「—・んで倒れる」
こ‐け【虚仮】
[名] 1 思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。「—の一念」 2 仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致しないこと。 [接頭]名詞などに付く。 1 見せかけだけで中身のない意を表す。...
こけ‐おどかし【虚仮威かし】
[名・形動]「虚仮威(こけおど)し」に同じ。「仕掛けばかり大きい—な奇術」
こけ‐おどし【虚仮威し】
[名・形動]愚か者を感心させる程度のあさはかな手段。また、見せかけはりっぱだが、中身のないこと。また、そのさま。「—の文句を並べる」
こけ‐こけ【虚仮虚仮】
[副]ばかばかしいさま。いかにも間の抜けたさま。「まんざら遊ぶも—として居るし」〈滑・浮世風呂・四〉
虚仮(こけ)に◦する
踏みつけにする。ばかにする。「人を—◦する」