かい‐こ【蚕】
《「飼い蚕(こ)」の意》 1 カイコガの幼虫。孵化(ふか)したては黒く小さいが、のち白い芋虫となり、体長7センチくらい。桑の葉を食べ、ふつう4回脱皮し、繭を作ってさなぎになる。繭から生糸がとれ、...
かいこ‐が【蚕蛾】
鱗翅(りんし)目カイコガ科のガ。全身白色で胴が太く、翅(はね)をもつが飛ぶことはできず、口も退化している。繭を作ってから20日余りで繭に穴をあけて出て、すぐ交尾に入り卵を産む。寿命は1週間ほど。...
かいこ‐だな【蚕棚】
1 蚕を飼う平たい籠(かご)を載せる棚。《季 春》 2 何層かの棚状につくられた寝台。
かいこ‐の‐うじばえ【蚕の蛆蠅】
ヤドリバエ科のハエ。体長約1.5センチ。体は黒色で、腹の側部は赤褐色。桑の葉に卵を産み、それを食べた蚕に寄生し、蚕がさなぎになってから繭に穴をあけて出る。蠁蛆(きょうそ)。
こ【蚕】
かいこ。「春—(ご)」「たらちねの母が飼ふ—の繭隠(まよごも)り」〈万・二九九一〉
こ‐がい【蚕飼い】
蚕(かいこ)を飼うこと。また、その人。養蚕。《季 春》「高嶺星(たかねぼし)—の村は寝しづまり/秋桜子」
こ‐くそ【蚕糞】
《「こぐそ」とも》カイコのふん。
こ‐だな【蚕棚】
蚕を入れて飼うかごをのせておく棚。かいこだな。《季 春》
こ‐だま【蚕霊/蚕玉】
蚕の神。養蚕をつかさどる神。
こだま‐あげ【蚕霊揚(げ)】
長野県などで、その年の養蚕が終わったときにする祝い。棚上げ。蚕糞(こくそ)祝い。