にか‐さん【二化蚕】
自然条件下で1年に2回孵化(ふか)し、2世代を繰り返す蚕。一化蚕よりも一般に繭は小さいが、強健。
はる‐ご【春蚕】
《「はるこ」とも》4月中旬に孵化(ふか)した蚕。飼育環境がよいので、夏蚕・秋蚕よりも繭の量・質ともにまさる。しゅんさん。《季 春》
ばんしゅう‐さん【晩秋蚕】
8月下旬以降に孵化(ふか)して掃き立てされる蚕。
ふう‐さん【楓蚕】
テグスサンの別名。
ふし‐こ【節蚕】
膿病(のうびょう)にかかり、環節がふくらんで節状になった蚕。
や‐さん【野蚕】
蚕のように生糸のとれる、ヤママユ・クスサン・テグスサン・サクサンなど。野生の蚕。家蚕に対していう。
やま‐まゆ【山繭/天蚕】
鱗翅(りんし)目ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約15センチと大形で、色は赤褐・暗褐・黄褐色など変異に富む。前翅の先は鎌状にとがり、各翅の中央に眼状紋がある。幼虫は緑色で毛のまばらに生えた芋虫...
よう‐さん【養蚕】
蚕を飼い育て、繭をとること。こがい。「—家」
よなぐに‐さん【与那国蚕】
ヤママユガ科のガ。翅(はね)の開張約20センチ、翅の面積では世界最大。翅は赤褐色で、前翅の先が鎌状に曲がり、蛇の横顔を思わせる模様をもつ。幼虫は緑灰色の芋虫で、オガタマノキなどの葉を食べ、成長す...