おお‐へびがい【大蛇貝】
ムカデガイ科の巻き貝。潮間帯の岩に固着する。不規則に巻いた管状の殻をもち、口から糸状の粘液を出して張り巡らし、餌をとる。本州以南に分布。食用。
鬼(おに)が住(す)むか蛇(じゃ)が住(す)むか
どんな恐ろしいものが住んでいるかわからない。人の心の底にはどんな考えが潜んでいるのか想像がつかない。
鬼(おに)が出(で)るか蛇(じゃ)が出(で)るか
前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。鬼が出るか仏(ほとけ)が出るか。 [補説]からくり人形師の口上から出た語。
おろ‐ち【大蛇】
《「ち」は霊威あるものの意》非常に大きな蛇。うわばみ。だいじゃ。 [補説]曲名別項。→大蛇
おろち【大蛇】
謡曲。宝生・金剛・喜多流。観世小次郎作。素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治を脚色したもの。
蛙(かえる)は口(くち)ゆえ蛇(へび)に呑(の)まるる
《蛙は鳴くために蛇に見つけられ、のまれる意から》黙っていればよいのに、つまらぬことを言ったために身を滅ぼすことのたとえ。蛙は口から蛇に呑(の)まるる。
かこく‐だこう【下刻蛇行】
⇒穿入蛇行
か‐しゃ【火舎/火蛇】
《「かじゃ」とも》仏事に用いるふた付きの香炉。かさ。「(笈(おひ)ニハ)—、閼伽坏(あかつき)、金剛童子の本尊を入れたりけり」〈義経記・七〉
かた‐じゃばら【片蛇腹】
絹糸の縒(よ)り方の一。片縒り糸と菅糸(すがいと)をより合わせたもので、縒りが向かい合わず、同じ方を向いている。日本刺繍(にほんししゅう)に用いる。
かな‐へび【金蛇/蛇舅母】
有鱗(ゆうりん)目カナヘビ科のトカゲ。草地などにみられ、体長約20センチで、尾がその3分の2を占める。体は暗灰褐色で、黒の帯状斑紋があり、腹は白または淡黄色。日本特産。かなちょろ。日本かなへび。