ほたる‐ぞく【蛍族】
《タバコの火をホタルの光に見立てたもの》室内での喫煙が許されないために、ベランダや庭に出てタバコを吸う人。 [補説]平成元年(1989)ごろからの語。
ほたる‐で【蛍手】
磁器の素地(きじ)を透かし彫りにし、その箇所に釉(うわぐすり)を充塡(じゅうてん)して焼き上げたもの。光を通して文様が浮き上がる。中国、明代におこった。
ほたる‐なす【蛍なす】
[枕]蛍の光のほのかなようにの意から、「ほのかに」にかかる。「—ほのかに聞きて」〈万・三三四四〉
ほたるのうたげ【蛍の宴】
藤本義一による、織田作之助の伝記。シリーズ「わが織田作」の第2作。昭和62年(1987)刊。
ほたるのかわ【蛍の河】
伊藤桂一の短編小説。戦場を舞台に友情と青春を描く。昭和36年(1961)発表、同年第46回直木賞を受賞。
ほたるのし【蛍の死】
藤本義一による、織田作之助の伝記。シリーズ「わが織田作」の第4作(最終作)。平成元年(1989)刊。
ほたるのはか【火垂るの墓】
野坂昭如(あきゆき)の小説。終戦間近の神戸市で、親を亡くした兄妹が懸命に生き延びようとする姿を描く。昭和42年(1967)発表。同年「アメリカひじき」とともに第58回直木賞受賞。昭和63年(19...
ほたるのひかり【蛍の光】
スコットランド民謡「Auld lang syne(過ぎし日)」による歌曲。明治14年(1881)文部省編の「小学唱歌集」に掲載された。日本語の作詞者は不明。別れの歌として卒業式などで歌われる。→...
蛍(ほたる)の光(ひかり)窓(まど)の雪(ゆき)
《貧乏で油が買えず、晋の車胤は蛍を集めてその光で読書をし、また、孫康は窓の雪明かりで勉強したという故事から》苦学すること。蛍雪(けいせつ)。
ほたるのまち【蛍の街】
藤本義一による、織田作之助の伝記。シリーズ「わが織田作」の第3作。昭和63年(1988)刊。