ゆく‐さきざき【行く先先】
行く所すべて。いくさきざき。「—で争いに巻き込まれる」
ゆくさ‐くさ【行くさ来さ】
行く時と来る時。「白菅(しらすげ)の真野の榛原(はりはら)—君こそ見らめ真野の榛原」〈万・二八一〉
ゆく‐すえ【行く末】
1 これから先のなりゆき。前途。将来。行く先。「子供の—を心配する」 2 進んで行く道の果て。行く手。「流れ出づる涙の川の—はつひに近江の海とたのまむ」〈後撰・恋五〉 3 余命。老いさき。「—短...
ゆく‐て【行く手】
1 進んで行く方向。進んで行く前方。行く先。「—を阻む」 2 前途。将来。「—に困難が待ち受ける」 3 行くついで。「冬来れば—に人は汲まねども氷ぞ結ぶ山の井の水」〈千載・冬〉
ゆく‐ひと【行く人】
道を行く人。旅人。「門を出れば我も—秋の暮」〈蕪村句集〉
ゆくふね‐の【行く船の】
[枕]船が過ぎて行く意で、「過ぐ」にかかる。「—過ぎて来(く)べしや言(こと)も告げなむ」〈万・一九九八〉
ゆくもかえるも‐の‐せき【行くも帰るもの関】
《後撰集の「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂(おうさか)の関」から》近江国の逢坂の関の異称。
ゆく‐ゆく【行く行く】
[副] 1 行く末。やがて。将来。「—は家業を継ぐことになる」 2 歩きながら。道すがら。「何を買おうかと—考えていた」
ゆこ【行こ】
動詞「行く」の連体形にあたる上代東国方言。「—先に波なとゑらひ後(しるへ)には子をと妻をと置きてとも来(き)ぬ」〈万・四三八五〉
ゆ‐さん【遊山】
1 野山に遊びに行くこと。「花を訪ねて—に出かける」 2 気晴らしに遊びに出かけること。「物見—」