やえ‐むぐら【八重葎】
1 雑草が幾重にも生い茂っているくさむら。《季 夏》「白百合(しらゆり)の花大きさや—/鬼城」「雨の中に—に濡れしょびれて居るのでなしに」〈鏡花・白鷺〉 2 アカネ科の一年草または二年草。畑やや...
やぶ‐じらみ【藪虱】
セリ科の二年草。野原や道端に生え、高さ約60センチ。全体に毛があり、葉は複葉で羽状に細かく裂けている。夏、白い小花を散形につけ、実は卵形でとげ状の毛が密生し、衣服にくっつく。《季 秋 花=夏》
やぶれ【破れ】
1 破れること。また、破れた部分や物。「衣服の—を繕う」 2 (ふつう「敗れ」と書く)負けること。敗北。 3 物事が成立しないこと。破綻(はたん)。「よろづのこと、先のつまりたるは、—に近き道な...
やぶれ‐ごろも【破れ衣】
破れた衣服。また、つぎはぎだらけの衣服。つづれ。
やれ‐ごろも【破れ衣】
やぶれた衣服。やれぎぬ。やぶれごろも。
やわらか‐もの【柔らか物】
1 手ざわりのやわらかい織物。絹物。また、それで作った衣服。 2 好色な読み物。艶本(えんぽん)。
ゆ‐ぐ【湯具】
1 昔、入浴の際、身につけた衣服。湯帷子(ゆかたびら)。 2 女性の腰巻き。湯文字(ゆもじ)。ゆまき。「—も本紅(ほんもみ)の二枚がさね」〈浮・胸算用・一〉
ユニタード【unitard】
胴の部分から足首にかけて、ひと続きの生地で覆われた、伸縮性のあるぴったりした衣服。レオタードに足首までのストッキングがつながったもので、袖がついているものもある。
ゆ‐まき【湯巻(き)】
1 古代・中世、貴人の入浴に奉仕する女官が、湯にぬれるのを防ぐために衣服の上から腰に巻いた裳(も)の一種。多くは白い生絹(すずし)を用い、のちには模様のあるものも用いた。いまき。 2 入浴の際に...
ゆるし‐いろ【許し色/聴し色】
平安時代、だれでも着用を許された衣服の色。紅色・紫色の淡い色など。ゆるしのいろ。→禁色(きんじき)「—のわりなう上白(うはじら)みたる一かさね」〈源・末摘花〉