くも‐の‐ころも【雲の衣】
雲を天人の衣服に見立てた語。くものきぬ。「天の川霧立ちのぼる織女(たなばた)の—の返る袖かも」〈万・二〇六三〉
くろ‐ぎぬ【黒衣】
1 黒色の衣服。律令制では、家人・奴婢(ぬひ)の衣とされる。くろききぬ。「軍(いくさ)こぞりて悉(ふつく)に—を被(かうむ)りて」〈崇峻紀〉 2 喪服。ふじごろも。くろききぬ。
くろ‐ご【黒衣/黒子】
《「くろこ」とも》 1 歌舞伎で、俳優の演技や舞台進行の介添えをする人が着る黒い衣装。また、その人。人形浄瑠璃では、人形遣いが着る黒い衣装。くろんぼう。黒具(くろぐ)。 2 表に出ないで物事を処...
くろ‐ほろ【黒母衣】
鎧(よろい)の背につける母衣の黒いもの。
ぐん‐い【軍衣】
軍服。
け‐ごろも【毛衣/裘】
1 毛皮で作った防寒用衣服。かわごろも。《季 冬》「—を脱げば真肌のあらはなり/虚子」 2 鳥の羽毛で作った衣服。羽衣(うい)。
け‐ごろも【褻衣】
ふだん着。けぎぬ。「この衣(きぬ)の色白妙になりぬともしづ心ある—にせよ」〈和泉式部集・上〉
け‐の‐ころも【褻の衣】
平常着る衣服。ふだん着。けごろも。「—にて、平笠など打着て、法服をば袋に入れて持たせて」〈今昔・二六・二二〉
ケーシーがた‐はくい【ケーシー型白衣】
医療従事者が着る白衣のうち、動きやすさを重視した半袖で、上下セパレートのもの。米医療ドラマ「ベン‐ケーシー」の主人公が着ていたことによる愛称。
げいしょう‐うい【霓裳羽衣】
1 虹のように美しい裳(も)と羽衣(はごろも)。天人や仙女などの着る衣。 2 唐の玄宗が、夢の中で見た天上の月宮殿での天人の舞楽にならって作ったと伝えられる楽曲。霓裳羽衣の曲。