すり‐ぎぬ【摺り衣】
「すりごろも」に同じ。「その日、靫負(ゆげひ)の佐(すけ)の—やうする」〈枕・二九五〉
すり‐ごろも【摺り衣】
ヤマアイ・ツキクサなどの汁をすりつけ、いろいろの模様を染め出した衣。すりぎぬ。「—着(け)りと夢(いめ)に見つ現(うつつ)にはいづれの人の言(こと)か繁けむ」〈万・二六二一〉
せい‐い【征衣】
1 旅に出るときの服装。旅装。 2 兵士が戦争に行くときの服装。
せつ‐い【褻衣】
ふだん着。また、寝巻。「船底より—のままなる婦人小児を引き揚げ」〈中村訳・西国立志編〉
せみ‐ごろも【蝉衣】
蝉の翅(はね)のように薄く透けるように織った、夏向きの着物。蝉の衣(きぬ)。蝉の羽衣(はごろも)。「かけ香や何にとどまる—」〈蕪村句集〉
せみ‐の‐はごろも【蝉の羽衣】
「蝉の羽(は)3」に同じ。「一重なる—夏はなほ薄しといへどあつくぞありける」〈後拾遺・夏〉
ぜん‐え【染衣】
墨染めの僧衣。法衣。
ぜん‐え【禅衣】
禅僧の着る衣服。ぜんい。
そ【衣】
きぬ。ころも。着物。多く「おんぞ(御衣)」「みそ・みぞ(御衣)」の形で用いる。「神—(みそ)織りつつ」〈神代紀・上〉
そ‐い【粗衣】
粗末な着物。粗服。「—粗食」