から【唐/韓/漢】
《朝鮮半島にあった国名から》 1 朝鮮・中国の古称。多く、中国をさす。また、中世以降、広く外国のこと。「—天竺(てんじく)」「その夜の歌ども、—のも倭(やまと)のも、心ばへ深うおもしろくのみなむ...
から‐あい【韓藍】
1 ケイトウの古名。「わが屋戸(やど)に—蒔き生(お)ほし枯れぬれど」〈万・三八四〉 2 美しい藍色。「わが恋はやまとにはあらぬ—のやしほの衣深く染めてき」〈続古今・恋二〉
から‐あげ【空揚(げ)】
[名](スル)材料に小麦粉かかたくり粉を薄くまぶす程度で、衣をつけずに高温の油で揚げること。また、その料理。「唐揚げ」の字も当てることがある。
から‐おり【唐織(り)】
1 中国から渡来した織物の総称。また、それに似せて日本で織った金襴(きんらん)・緞子(どんす)・繻珍(シュチン)など。唐織物。 2 公家の装束に用いる浮き織物の通称。唐織物。 3 能装束の一。2...
から‐ぎぬ【唐衣】
平安時代、十二単(じゅうにひとえ)のいちばん上に着る丈の短い衣。前は袖丈の長さで後ろはそれよりも短く、袖幅は狭く、綾・錦(にしき)・二重織物で仕立て、裳(も)とともにつけて一具とする。唐の御衣(...
から・げる【絡げる/紮げる】
[動ガ下一][文]から・ぐ[ガ下二] 1 縄やひもなどで結わえる。くくる。「荷物を麻ひもで—・げる」 2 衣服の一部をまくり上げて帯などに挟む。「裾を—・げる」
から‐ころも【唐衣/韓衣】
[名]唐風の衣服。袖が大きく、丈が長くて、上前・下前を深く合わせて着るもの。「—君にうち着せ見まくほり」〈万・二六八二〉
[枕]衣服に関する意から、「たつ」「きる」「なれ」「かけ」「かへす」...
からし‐れんこん【芥子蓮根】
ゆでた蓮根の穴に、おからと芥子とをまぜた味噌を詰め、衣をつけて油で揚げた料理。熊本県の名物。
から‐ずり【空摺り】
浮世絵版画で、衣服の紗綾形(さやがた)や障子の骨などの模様を、版木に絵の具をつけずにすって、凹線だけで表す技法。
からっ‐きり
[副]「からきし」に同じ。「衣を着てしまえば手が出ねえや、—」〈一葉・たけくらべ〉