や‐ほろ【矢母衣】
箙(えびら)の矢の上から、または空穂(うつぼ)の穂の上からかぶせる袋状の布帛(ふはく)。
やまわけ‐ごろも【山分け衣】
山伏などが山道の草木を分けて歩くときに着る衣。「清滝(きよたき)の瀬々の白糸くりためて—織りて着ましを」〈古今・雑上〉
やれ‐ごろも【破れ衣】
やぶれた衣服。やれぎぬ。やぶれごろも。
ゆう‐かたぎぬ【木綿肩衣】
木綿(ゆう)で作った袖なしの着物。「—純裏(ひつら)に縫ひ着」〈万・三七九一〉
ゆ‐かた【浴衣】
《「ゆかたびら(湯帷子)」の略》木綿の単(ひとえ)の着物。夏のふだん着として、また、湯上がりに着用する。《季 夏》「借りて着る—のなまじ似合ひけり/万太郎」
ゆかた‐がけ【浴衣掛(け)】
浴衣を無造作に着ること。また、浴衣だけのくつろいだ姿。《季 夏》
ゆかた‐じ【浴衣地】
浴衣に用いられる布地。多くは白地・藍(あい)地の中形(ちゅうがた)や絞り染めの木綿地。
ゆかた‐ぞめ【浴衣染(め)】
浴衣特有の模様に染めること。また、染めたもの。
ゆ‐こう【衣桁】
「いこう(衣桁)」の音変化。「—に…小袖かけてあるゆゑ」〈黄・艶気樺焼〉
ようえ‐かんのん【葉衣観音】
三十三観音の一。赤蓮華座または白蓮華座に左膝を立てて座る姿に表され、二臂(ひ)または四臂。