えぞ‐らいちょう【蝦夷雷鳥】
キジ科エゾライチョウ属の鳥。全長36センチくらい。全体に灰褐色で、冬季に白変しない。ユーラシア北部に広く分布。日本では北海道の針葉樹林にすむ。えぞやまどり。→ライチョウ
えちぜん‐くらげ【越前水母】
ビゼンクラゲ科のクラゲ。淡褐色をし、傘は半球形で厚く硬い。直径1メートル、重さ150キロを超すものもある。朝鮮半島南岸や中国沿岸に産し、海流に乗って日本海を北上する。ビゼンクラゲと同様、食用とも...
えど‐あぶらざめ【江戸油鮫】
カグラザメ科の海水魚。全長約2メートル。背部が青灰褐色、腹部が淡色。えらあなは七対で、目に瞬膜(しゅんまく)がない。本州中部以南の深海底に分布。練り製品の材料。あぶらざめ。
えのき‐ぐさ【榎草】
トウダイグサ科の一年草。道端に生え、高さ約30センチ。エノキに似た形の葉が互生する。夏から秋に、葉のわきに、小さな褐色の雄花を穂状に、基部に雌花をつける。編笠草(あみがさそう)。
えのき‐たけ【榎茸】
タマバリタケ科のキノコ。晩秋から春にかけ、広葉樹の切り株などに生える。傘は直径3〜6センチ、黄褐色か栗色をし、湿気のあるときは粘りけが強い。吸い物などに用いる。栽培ものは、もやし状で白っぽく、傘...
えびがら‐すずめ【蝦殻天蛾】
スズメガ科のガ。翅(はね)の開張12センチくらい。体は灰褐色、腹部の両側に赤色の列があり、エビに似る。夜行性で、吻(ふん)が長く、筒状の花の蜜を吸う。幼虫はサツマイモやヒルガオなどの葉を食べる。...
えび‐づる【蘡薁/蝦蔓】
ブドウ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山野に生え、葉と対生して巻きひげが出て、他に絡む。葉は三〜五つに裂けている。葉の裏面や葉柄・茎に白か赤褐色の毛が密生。雌雄異株。夏、淡黄緑色の小花が密集して...
えび‐ね【海老根/蝦根】
ラン科エビネ属の多年草。山林や竹林に生え、高さ30〜40センチ。根茎は太くて節が多く、横にはい、エビに似る。葉は長楕円形で縦ひだがある。春、紫褐色で中央が白または紅紫色の花を10個ほど開く。エビ...
えび‐も【海老藻/蝦藻】
ヒルムシロ科の多年草。池や流水中に群生。全体に緑褐色で、葉は細長く、縁が波状に縮れる。初夏、水中で、淡黄褐色の小花を穂状につける。
えら‐こ【鰓蚕】
多毛綱ケヤリ科の環形動物。体長約10センチ、黄褐色。細かい砂をつけた管に入っていて、その先端から冠状のえらを出す。北日本の海岸の岩の間などに群生。釣りのえさにする。