さいぎょうかでん【西行花伝】
辻邦生の歴史小説。平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した歌人、西行を描く。平成7年(1995)刊行。同年、第31回谷崎潤一郎賞受賞。
さいぎょうざくら【西行桜】
謡曲。三番目・四番目物。世阿弥作。庵(いおり)へ桜を見に集まる人々を嫌う西行の詠歌を桜の精が非難し、春の宵を惜しみつつ舞をまう。
地歌・箏曲(そうきょく)。菊崎検校作曲。手事物(てごともの)...
さいぎょう‐だに【西行谷】
三重県伊勢市にある谷。下を五十鈴川(いすずがわ)が流れている。西行が庵を結んだと伝えられる。
さいぎょうものがたりえまき【西行物語絵巻】
西行の事跡・逸話を描いた絵巻。伝土佐経隆筆の鎌倉中期の作。大和絵の一典型とされる。
さい‐こ【西湖】
山梨県南部の湖。富士五湖の一で、富士山の溶岩流による堰(せ)き止め湖。にしのうみ。面積2.12平方キロメートル。湖面標高900メートル。
さい‐こう【西郊】
1 西の郊外。せいこう。 2 《五行説で西は秋に当たり、中国古代、都城の西方の野で秋の祭りを行ったところから》秋の野。
さい‐こく【西国】
《「さいごく」とも》 1 西の方の国。 ㋐近畿から西の地方。中国・四国・九州地方。 ㋑特に、九州地方。 2 日本の西にある国。 ㋐西洋。ヨーロッパ諸国のこと。「—立志編」 ㋑インド。天竺(てんじ...
さいこく‐ぐんだい【西国郡代】
江戸幕府の職名。勘定奉行に属し、豊前(ぶぜん)・豊後(ぶんご)・肥前・肥後・日向(ひゅうが)・筑前の天領を管轄し、管内の訴訟・収税・庶務をつかさどった。西国筋郡代。
さいこく‐さんじゅうさんしょ【西国三十三所】
近畿地方33か所の観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)を安置した霊場。信者は、ご詠歌を歌い巡礼する。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなり、札所の順序などが一定してきた。西国三十三観音。...
さいこく‐じ【西国路】
江戸時代の主要街道の一。大坂から九州小倉に至る。瀬戸内海沿岸を通り、宿駅50余。中国街道。中国路。山陽道。