ゆば‐どの【弓場殿/弓庭殿】
1 天皇が射技を見るために弓場に面して設けられた御殿。ゆみばどの。いばどの。 2 平安京内裏校書殿(きょうしょでん)の異称。また、その東庇(ひがしびさし)の北二間。
ゆば‐はじめ【弓場始め】
1 平安・鎌倉時代、天皇が弓場殿で、公卿以下殿上人(てんじょうびと)の賭弓(のりゆみ)を見る儀式。陰暦10月5日に行われた。射場始め。 2 武家で、年初または弓場の新造などのとき、初めて射技を試...
ゆめ【夢】
《「いめ」の音変化》 1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。視覚像として現れることが多いが、聴覚・味覚・触覚・運動感覚を伴うこともある。「怖い—を見る」「正(ま...
夢(ゆめ)通(かよ)・う
夢の中で行き来する。互いに夢に見る。「—・ふ道さへ絶えぬ呉竹のふしみの里の雪の下折れ」〈新古今・冬〉
夢路(ゆめじ)を辿(たど)・る
夢を見る。心地よく眠る。
夢(ゆめ)に夢(ゆめ)◦見(み)る
夢の中で、また夢を見る。ぼんやりしたさま、はかないさまのたとえにいう。夢のうちに夢を見る。「その句に魂の入らざれば、—◦見るに似たるべし」〈風俗文選・猿蓑序〉
夢(ゆめ)の徴(しるし)
何かの前兆を夢で見ること。「春の夜の—はつらくとも見しばかりだにあらば頼まむ」〈新古今・恋五〉
夢(ゆめ)の手枕(たまくら)
夢の中で恋しい人がしてくれる手枕。また、うたた寝に見る夢。非常にはかないことのたとえ。「逢ふさへ—」〈謡・絵馬〉
夢(ゆめ)の夢(ゆめ)
夢の中で見る夢。非常にはかないことをいう。夢のまた夢。「娑婆(しゃば)の栄花は—」〈平家・一〉
夢(ゆめ)の世(よ)
夢のようにはかない世の中。「うちとけて誰もまだ寝ぬ—に人のつらさを見るぞ悲しき」〈栄花・ゆふしで〉